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今出川通りに面したこの喫茶店の存在は、このすぐ近くに住んでいて
この店のすぐ近くにあるバス停から毎朝大学に通っていた頃から気になっていたのです。
『ゴゴ』
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恰好を付けたがる京都の街の中では珍しい少し間の抜けたというと言葉は悪いですが
幾分変わった佇まいの古びた外見のこの店の扉を押し開いてみる勇気が当時の私にはなく
私は、このお店を記憶に留めたまま、結局京都の土地を離れることになってしまったのでした。

今回の訪問で、どうしてこの店のことを思い出したのか。
しばしば京都を訪れる機会はあるけれど、私はその度に、自分にとっての特別な場所である
恵文社だとか、ゴスペルだとか、迷子だとか、河原町の周辺だとか、イノダ本店だとかを
巡回路のように回ってしまうため、今回の京都行脚では
(いつも行かないところに行こう、懐かしい、忘れかけていたようなところに)
ということを決めていたのです。
そして、普段は時間の制約に追われて、足を延ばせない場所をいくつもノートに書きだしていた時
一度も入ったことのない、この店が例外的に思い浮かんだのでした。

*

進々堂で朝食を頂いた後、私は今出川通りに沿って、出町柳まで歩きました。
存在を忘れていたような記憶を確かめながら、時に裏道に潜って歩いた先の
次の目的地はここと決めていました。

「いらっしゃいませ」
一つ深く息を吸ってから店の扉を開けてみると、柔らかい女性の声が迎えてくれました。
古い珈琲屋は何となく気難しい男性が一人で切り盛りしているのではないかと、少し覚悟していたので
柔らかい京都訛りの女性の声が、旅行鞄を下げた一見の私を迎えてくれたことで
安堵を感じて気を抜くことができたように思います。

入った左手に続くカウンター席には、数人の地元の人と思しきおじいさんが座り
新聞を開いて、めいめいにそれぞれの朝の時間を楽しんでいました。

「そちらの席どうぞ」
促されるままに空いていた手前の4人がけのテーブルに腰を下ろすと、先ほどの柔らかい声の主である
女性が柔和に笑って、水の入ったコップとおしぼりを私の前に置いてくれました。
「コーヒーを、お願いします」
「朝の時間は、茹で卵とトースト、どちらか付くのですけど、どちらにします?」
「じゃあ、茹で卵を」
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「明日、下賀茂神社の流鏑馬でしょう、土曜日」
砂糖を注ぎ、懐かしいどっしりとした京都らしい重みの珈琲を頂いていると
カウンターでお話をする声が耳に入りました。
目を上げると、お姉さんはカウンターで新聞を広げていたおじいさんと談笑しているところでした。
「行かはるの」
「いやあ、この辺住んで長いけど、行ったことないわあ」
私は手元の茹で卵の殻を注意深く剥きながら、聞くとはなしに、彼らの柔らかい京都弁を聞いていました。

この辺に住んで長い、と言った老人は、この喫茶店のカウンターで奥様が迎えに来るのを待っている様子でした。
この近くに住み、朝はここを毎日訪れて珈琲を飲み、新聞を読むという老人にとって、ごく当たり前の日常の中に、私がこの日初めて訪れたこの場所は存在しているのだということをぼんやりと考えます。
『人生に寄り添う場所』
そんな言葉が脳裏に滲むように浮かびました。

卵を頂き、珈琲を飲んで、煙草を灰皿に押し付けて火を消し、私は一時の端居を許してくれたこの場所に感謝を覚えながら席を立ちました。
レジで会計をしてもらう時に、穏やかでにこやかに笑うお姉さんに、友人から託された疑問を問うてみようと思いつきました。
「このお店、どうして『ゴゴ』って言うんですか」
私の問いに、ふと手を止めてお姉さんは少し考えるように首を傾げました。
「先代から、――ああ先代って私の夫の親なんですけど、私がこのお店を継いだ時にはゴゴって名前だったの。だから詳しいことは分からないのだけど」
そこまで言うとお姉さんは「少し待ってね」と私に頬笑み、奥に立ててあった書類の束に手を伸ばしました。
「ほら、これ」
それは何年か前の新聞でした。店主が老いを迎え、古くからのお店を続けるか辞めるか迷った時にお店を継いだのが息子のお嫁さんだったこと。それからもう何十年近い時間が経っていること。名前の由来はもう分からないこと。

「私も詳しいことは分からないのですけどね、最初にこのお店を作らはったおばあさんが居て、そこの京大か日仏会館かでフランス語を学んでる娘さんと暮らしてはって、それでその学生さんが付けたみたいなの、『ゴゴ』っていう店名は。だから多分、フランス語ってことで、それ以上は長いこと謎のまんまだったんですけど」
お姉さんは新聞記事を覗き込んで、言葉を続けました。
「これが新聞に乗った時にね、よく来てくださる京大のフランス語の先生が居てね、その人が辞書で調べて『これじゃないか』って持ってきてくれはったん、ほら」
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「……たくさん、有り余るほどの、好きなだけ」
「そう、それかね、その時代にフランス喜劇が流行ったみたいなの。その登場人物でゴゴっていうのが居るらしくて、そっちなのかもしれへんって話もしたのだけど、結局は分からへんで」
お姉さんは柔らかく笑いました。
「こんな感じの答えでいいかしら、はっきり分からなくてごめんなさい」
「いえ、有難うございました」
何十年も前に女学生だった娘さんが何を思って名付けたものかは分からなかったにしろ、この名前を冠したこの場所が、歴史を含めた何十年もの間、色んな人に取り巻かれ日常を支えてきたということは十分に分かり、そんな話を聴くことができたことが、私はとても嬉しかったのです。

「家内が迎えに来るって言うてたんやけどなあ、来いひんなあ」
私とお姉さんがレジの前で会話しているその向こう側では、奥方を待つ老人がカウンターに頬杖をつき、先ほどまで読んでいた新聞を置いて、人待ち顔で遠くを眺めていました。
「今に来はるわよ。珈琲、もう一杯飲まれる?」
お姉さんがかけた声に老人は、子供のように口を尖らせて「いや、いい」と答えました。
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by pinngercyee | 2014-07-01 00:24 | 京都
お知らせするのを忘れていました。
街はぴ記事をひとつ書きました。

まっすぐに立つやりかたを思い出せる場所 『あんず村』

友人ショコラの話です。
楽しんでいただけるといいな。
写真こちらに貼っておきます。
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「二人でこんなに食ったの」というのは禁句です。
(とてもお腹いっぱいになりました。)
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by pinngercyee | 2014-06-25 14:24 | 東京
色濃く澄んだ青空から、白い光が強く注ぐ京都の朝に、私は旅行鞄を持ったまま再び歩き出しました。
――千本今出川からなら、201番のバスで百万遍に行ける。
十年ほど昔に住んでいた時の記憶と知識で、私は京都の街の中を迷わずに歩けることを
今になって役立てていることを感じます。

次の目的地は決まっていました。百万遍、今出川と東大路の交わる十字路はそう呼ばれ
ただの交差点の地名と言うよりも、京都大学の存在する場所として、知られている場所になります。
鴨川に沿って地下を走る京阪電車の終点駅、出町柳から少し奥に入った場所。
そのあたりは、私が京都で初めて部屋を借りて、二年間を過ごした地域でもありました。

土地勘は全くない状態で、どうして通っていた外大からバスで40分もかかるような左京区に
部屋を借りようと思ったのかと言うと、ただ単に、「仲良くない同級生に遊びに来られたくなかった」から
という理由だったのですが、そんな理由でも、私は京都の中でも、出町柳に住むことができたことは
とても幸運だったと今になって思います。今から京都に引っ越して、部屋を探すとしたら
私は再びまた左京区に住みたがると思います。

京大の向かいにある古いパン屋が併設された喫茶店『進々堂』は、立派なブーランジェリーとして
チェーン展開をしている『進々堂』とは別の存在で。私は出町柳に住んでいる時に
少しの背伸びする気持ちを胸に、休日の朝ごはんを自転車に乗って食べに来ていた場所でした。
時折言われる「京都はパリに似ている」という言葉で、アカデミックな気難しさのある静謐さ、のような
そんな空気を持っているのは『進々堂』が最もたる場所なのかもしれないなんてことを思います。
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有名なお店なので、観光客も多いのだろう、と覚悟をして久しぶりに見る進々堂の古い扉に手を掛けると
「全席禁煙」「撮影禁止」という紙が掲げられていることに気付きました。

お客を逃がすこんな文言を店の前に掲げてしまうというところが京都らしさかもしれないと思い
朝ごはんの後に煙草を喫えないことと、せっかく訪れた場所を写真付きで紹介できないことへ少しの
落胆を覚えながら、私は「この緊張感のある張りつめた空気を、私は訪れたかったんだ」と
帰って嬉しいような、懐かしいような気持ちになったことを書いておこうと思います。

京都を訪れる度に私が必ず頂く「美しい朝ごはん」はイノダコーヒの『京の朝食』ですが
ここ、京大北の進々堂で頂く朝ごはんも、格別に清楚で美しい食事だと思っています。
パン屋だということに加え、カレーもあるためメニューに幅はあるのですが
私が頼むのは『プチデジュネ』という名前のセットです。
どうしてプチデジュネに憧れのような執着を覚えるのか、理由は思い出せないのですが
雑誌か何かで「憧れの美しい朝ごはん」として紹介されていたものを読んだような気もします。
付された言葉を裏切らない慎ましく清楚な美しい食事、そしてそれを頂く場所としての重厚で清楚な緊張感。
そういったものに、私は恋をしたのだったかもしれません。

――京都に住んでいた頃は、本当に自分に自信がなくて劣等感が強かったから、すぐに何かに憧れて、それに似合う自分でなければならないと、強く自分を戒めて雁字搦めにしてしまっていたことを不意に思い出します。

それは苦しい時代でした。京都には私を背伸びさせた場所が多く存在し、私は苦しくても心から「こうあるべき」というものと向かい合うことのできた禁欲的な時代だったとも思います。それは京都という土地の持つ揺らがぬ美意識や文化が、私を律してくれたということなのかもしれないと今になって思います。

5月の朝の、幾分ひんやりとした空気が静かに沈殿する店内は、私の記憶の通りの場所でした。
店内に6つほどある黒田辰秋の作という十数人が腰掛けられる大きさのテーブルには
視線を交わさない場所に座った来客が数人、それぞれが本を読んだりして朝の時間を過ごしています。

木造校舎の図書室のような店内中央に、一段高くなっているカウンターはタイル貼りで
飾り気のない二人の女性が楚々とした様子で働いていました。

「プチデジュネを」
「コーヒーにミルクを入れても」
「はい、大丈夫です」
小さく会釈をして、カウンターへ戻る女性の背中をぼんやりと視線で追いながら
この会話をすることも、久しぶりであることをぼんやりと思いました。
京都の珈琲は、濃く、重く、そして店によってはミルク入りであること。
私が珈琲というものの味を覚えたのは、働いていた今はもうない名曲喫茶みゅーずの
ずっしりと重く、砂糖を加えるとねっとりという形容すら似合う濃さの珈琲でしたが
お客として頂く一杯として、あの頃に飲んでいた珈琲は、例えばフランソアの
例えばイノダの、例えばスマートの、ミルク入りの珈琲でした。
――そういえば、ここもミルクの入った珈琲を出す京都の喫茶店なのだった。
そんな記憶の中に辿りきれていなかった、けれど、とても良く知っている香りの
ミルクの油分を少し含んだ珈琲に、私は、遠い日の記憶を見たような気がしました。

間もなく手元に届いた木製の盆に乗った朝食は、イングリッシュマフィンと珈琲
それにガラスの器に入った野菜添えのあっさりとしたポテトサラダです。
まだ温かいマフィンを両手に持って、指先にざらつく粉をこぼさぬよう注意を払って一口齧ると
塗られたばかりの溶けたバターと、ぎっしりとした密度でマフィンに閉じ込められた小麦の香ばしさが
鼻の奥をくすぐるのを感じます。
私がまだ、少女と呼ばれても相違なかった頃に、清楚さに憧れた慎ましく美しい朝ごはん。
この場所に、このお店が続いて行く限り、私は少女の頃の片思いに再会することができるのだと
そんなことを考えたように思います。
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by pinngercyee | 2014-05-23 05:49 | 京都
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朝5時半に京都駅八条口に到着。朝日の中、バスから降りて朦朧とするのは毎度のこと。
駅のトイレで歯だけ磨きながら(お風呂に入りたいなあ、)と思うものの
京都タワーの銭湯が開くのは朝7時なのです。待つにしては一時間半は長いし
前回、開店時の雪崩れ込む勢いに乗り遅れた私は蛇口が取れず悲しい思いをしたので
今日は(漫画喫茶のシャワーでいいや、身支度も兼ねてちょっと休もう)と四条河原町へ。
京都駅周辺にはシャワーのある漫画喫茶がないのです。あったら繁盛すると思うのだけど。

今回の目的は、3日にあるミステリ研の式典に出席することが目的だけど
ここのところ足を運べていなかった京都にせっかく行くんだから!と欲を出して
一日早く前乗りしたのです。

「住んでた時に行ったきりとかの好きだった場所とか当時から憧れてた場所とか
噂に聞いてまだ行ったことないまま気にしてる場所とか
 普段のコースに含まれていない場所に行く!」
という野望を込めて。

ゴールデンウィーク最中なだけあって、ホテルが今回全然取れず
宿は、なんとか確保した堀川御池のゲストハウスでチェックインが16時以降なので
それまでの時間を、できる限り飛び回る覚悟で、私はバスの一日乗車券500円を買いました。
市バスは私が住んでいた当時、区間内なら距離に関係なく一回の乗車について220円でしたが
今回久しぶりに来てみると230円に値上がりしていて驚きました。消費税の関係かしら。

仮にも京都に5年ほど住んで、日常的に市バスを使っていた私ですが、未だに市バスは乗る度に
「小銭あったっけ」と本気で焦ります。多分、京都の人に言ったらこれ共感してもらえると思う。
なので、2回以上バスに乗る予定があるなら、もう500円の一日乗車券買ったほうがいいです。
差額の40円であの焦りのストレスから解放されるなら安いものだと思います。ほんと。

*

17番のバスで京都駅から四条河原町に向かい、四条河原町で下車。
漫画喫茶でシャワーを借りて、身支度をして、51番のバスに乗って千本今出川へ。
目的地は、喫茶『静香』です。ソワレやフランソアと並ぶ京都の老舗の名店の一つですが
場所が千本今出川という私の行動範囲外にあることもあって、京都に住んで居る頃に訪れた以来
店内の様子は瞼の裏に鮮明に浮かべられる割に、一度も訪れることができずにいた場所でした。

かつては花街として栄えた上七軒で、古くから時間を重ねてきた静香の店内には
菫の花のような可憐な少女趣味の滲む『静香』にしか存在しない情景の中、
この場所に通って珈琲を飲んだ芸者さんの名前を記した団扇が飾られていたことを思い出します。

*
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静香の開店は7時、と食べログに書いてあったのに、朝9時に店の前に立った私の前には
シャッターが閉まり、鍵がかかったままの姿があって、バスに揺られて辿りついた千本今出川で
私は一人立ち尽くしました。
(店を閉めてしまったのかしら、定休日だったかしら、いや、まさか)
と動揺しながら、それでも十年以上ぶりに見る静香の外観に懐かしさを感じて
(どうしよう、ここまで来たものの、正直つぶしがきかない場所だし)
シャッターの閉まった静香の前で、途方に暮れていると、私の背後にタクシーが一台止まりました。
「あらー、早くいらっしゃったんね、ごめんなさいねえ、開店十時からなのよ」
タクシーから降りてきたおばあさんは柔和に笑って、ゆっくりと歩を進めながら
静香の入口の鍵を開けました。
「開店までまだかかるけど、よかったらお入りになる?」
摺り足で店内へ歩を進めたおばあさんが、こちらを振り向いてそう言ったので
旅行鞄を下げたまま、店頭でぽかんと彼女を見送っていた私は我に帰り、肯きました。

締め切られていた店内には、人の気配のなかった場所特有の空気がありました。
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いつもは店頭に出されている看板がしまいこまれていて、何十年もの時間を重ねた壁や
古い電車の席にも似た懐かしい椅子や、細いテーブル、それらを含んだ見覚えのある場所が
遠く色褪せそうになる記憶の中の情景のままに、目の前に存在していました。
この場所を初めて訪れるためにバスに乗った十八歳の休日や、当時読んでいた本のことや
初めての場所を訪れるのだからと買ったばかりのブラウスを初めて着てみたことなどが
ごく先週の出来事のように、鮮明な記憶として瞼の裏を過ぎりました。
でも先週の出来事と言うにはそれは、鮮明に湧き返した記憶の実感とは裏腹に、その時の記憶は
子供のころに見た映画のワンシーンの記憶のように、細部が滲んでいる情景でした。

消えてしまった記憶の細部を補うように、私は開店前の人の居ない静香の店内を見回しました。
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ガラス窓越しに見える裏庭の緑。奥の席の、広めに設えられているビロード張りのソファー。
天井の色。備品の並ぶカウンター。床に響く足音。
――記憶の空白を埋める作業は、自分が生きていることを確かめることだわ、
そんなことを思ったことが印象に残っています。
店内を懐かしく思って見回している私に、おばあさんは
「まだ開店まで時間がかかるの、お待たせするのは悪いから、良かったら他を見てから戻っていらっしゃい」
と声を掛けてくれました。時計を見るとまだ午前九時を少し回ったところです。
「十時まで一時間くらいあるから」
そう言ってくださる柔らかい声に、今回の滞在の中で必ずもう一度この場所を訪れることを
約束するのもいいのかもしれないと思いました。
「じゃあ、そうします。もう一度、来ますね」
そう言って私は旅行鞄を肩に掛けました。
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by pinngercyee | 2014-05-23 05:46 | 京都
お知らせしそびれです。
先日行ったブックカフェ槐多の記事を書きました。

ふと立ち止まることを許してくれる場所 『ブックカフェ槐多』

画像はっときます。
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このビルの上の小劇場やギャラリーも、「小さいながら良い場所なので」とのことだったので
お芝居や展示を考えてる人は行ってみたらいいと思います。
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by pinngercyee | 2014-02-01 12:57 | お知らせ
名古屋~大阪の翌週の仙台は行けず諦めまして、その翌週福岡~岡山です。

金曜日の朝7時の飛行機なので、「京成線で朝一で行けば好いや」と思ってたのですが
この数日前の台風で京成線成田駅のレール下の崖が崩れるというニュースが飛び込んできて
「うそおお(@@)」と思いながら、前日夜中発の成田行の高速バスを急遽予約して
(飛行機に慣れてないので、この出発前の数日間はあらゆるパターンで飛行機を逃す悪夢を見ました)
木曜の夜、仕事の後に一度帰宅してお風呂に入り、荷物を持って終電で東京駅へ。
1時半発のバスに乗って、3時半に成田着。そこからチェックインしたりとかもろもろして
朦朧としながら無事7時の飛行機に乗れて、何とか辿り着きました。福岡!!

飛行機に一人で乗ったの、地味に初めてでした。そういえば。緊張するわ。

殆ど眠れていないので、朦朧としながら天神に移動して、開店直後のデパートで『にわかせんぺい』を買い
漫画喫茶でお化粧して着替えて、12時からのイベントに滑り込み、記念写真を撮って脱力。

「みずたきを食べに行く」というそらさんにご一緒させて頂いて『水たき長野』へ。
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みずたき準備中にお願いした鶏ハムと鶏からあげ、めっちゃ美味しゅうございました!!
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スープが超コラーゲン。こんなの何年も前に食べたすっぽん鍋以来に見ました。
〆は雑炊です。大変美味しゅうございました。
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そらさん、かるらさん、まみちゃん、ご一緒させてくれてありがとう!

その後天神に戻って、私はライブまでの二時間で少し離れたブラジレイロに行こうと企みます。
何年か前に、VAMPS見に来た時に初めて来たのだけど、今回も絶対来ようと思っていたのです。
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クラシックブレンドを頂きました。生クリームが別添えで、小さなカップで二杯分。嬉しい。
福岡の喫茶店の草分けで、かつて文化人の集った名店だったという喫茶店が
現在も素晴らしい珈琲を供する場所として存在していること、それを訪れることが出来ることを嬉しく思いました。
居心地が凄く良いの。福岡に行く喫茶好きには必ずお勧めします。
洋食も美味しいらしい。今回私は食べられていませんが。

天神に戻り、少し時間が残ったので、ライブまでの30分でもう一軒!!と思い、庵道珈琲へ。
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デパートが並ぶ福岡を代表する繁華街である天神の街の中にある喫茶店として、多くの人に憩いを与える
正統派な喫茶店でした。珈琲店の硬派さと、喫茶店の居心地の良さを並列している印象。
休憩目的のお客が多い繁華街の喫茶店は、一般的に金銭面でチェーンに駆逐されやすいのですが
街の中でこんなお店が居場所を供し続けている側面を持つ福岡は文化度が高いんだと感じました。
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ここでも珈琲にはミルクではなくホイップが付きました。福岡の文化なのかしら。



ライブ後。ご飯を食べに行く人たちにご一緒させてもらい、長浜公園の向かいにある『長浜屋台やまちゃん』へ。
連れてきてもらったのですが、すごい何でも美味しくて感動しました。卵とじもラーメンも美味しかった!!
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「おいしー!」って言いながら酔っ払って、好い旅先の夜を過ごせました。うれしい。
ご一緒させてくれてありがとうございました!!



翌日。
はっと目が醒めると、チェックアウトの時間11時を40分超過していました。
えええええ?!(@@)と思いつつフロントに電話して「12時までには出ます!!」と言い
大急ぎで荷物を纏めて、服を着て、睫毛だけ付けて、チェックアウト。焦りました。
「すいませんでした、超過料金とかありますか」とフロントに行くと、「いいですよー」とにこやかに許してくれて感動。
すみませんでした、ありがとうございました。。素晴らしいホテルでした。アセント福岡。4000円でした。

朝ごはんを食べに、ホテル脇の『喫茶風街』へ。
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メニューに「ムッシュムニエルもお気に入り」と書き添えてあるのを見て
「何でムッシュムニエルやねん」と思って、ふと看板を見ると、本当にムニエル氏が居て驚きました。
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すいませんでした。
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ここではホットドッグのセット700円を頂きました。美味しゅうございました。安いと思うの。

このお店で開催間近のあがた森魚氏のライブのチラシを見て再度驚きました。文化度高え!!
というか、ムッシュムニエルにしろ、店の名前の風街もはっぴいえんどだろうし、そういうお店なのかと納得。
ここに入ったのは偶然と言うか、なんとなくなのですが、面白いお店を知れたことが嬉しかったです。



雨が降るかも、という雰囲気の中、歩いて赤煉瓦庁舎へ。
前回来た時、目的の一つだったのに、ちょうど休館日で涙を飲んだので念願でした。
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今回はやっていました。目的は福岡文学館です。知らない街に来たらとりあえず文学館です。

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美しい建物にほわーとなっていると、受付のお姉さんが
「二階は会議室で貸出してるんですが、今ならまだ予約の人が来ていないので見れますよ」
と優しいアドバイスをしてくれたので、お礼を言って喜んで二階へ。
もー。超美しいの。なんなの。この会議室で会議する人たちって何者なの。
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うっとりしまくりです。眼福。
文学館は一階の一室の、思ったよりも小さいものだったのですが、全国の文学館の展示の目録があったり
なんだかすごく濃い場所でした。福岡ゆかりの作家の本が蔵書されてて自由に読めるみたいです。
図書館みたいに使えると好いんだろうなあとか。

赤煉瓦庁舎を出て、小雨が降りだした中小走りで、もう一つの目的地の中州にある貴賓館へ。
と、その前に、アクロス福岡の一階にある文房具屋『ジュリエットレターズ』に少し寄り道。
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紙物もペンもインクもとても充実していて素晴らしい文房具屋でした。近所に欲しいです。

そして!福岡県公会堂貴賓館です。貴賓館!!
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建てられたのが昔だから、手すりとか金具とか全部手作りなのが凄い。
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美しい場所でした。写真が貼りきれません。雑誌や結婚式前の記念撮影とかでも使われるとか。

貴賓館に併設された喫茶室『ジャックモノー』で遅いお昼ご飯を頂きました。
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普段なかなか選ばないガレットを頂くと、驚くくらい美味しかったです。
スープも、添えられたサラダも、デザートも、本当に素晴らしかったです。



うっとりしてるとあっという間に日が暮れかけてきて、急いで新幹線で岡山へ。
福岡はこんな感じでした。
長くなってしまってすいません。
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by pinngercyee | 2013-12-01 21:04 | 旅先
201310名古屋散歩に続き、(続きと言う割に時間が開いてしまいましたが)その翌日の
大阪について。今更ながらちゃんと書きます。書きますよ!



高速バスで名古屋から大阪へ。
今回初めて知ったのだけど、名古屋大阪って、バスで3時間で移動できるのね!知りませんでした。
着いて、大阪文学フリマで知り合った『詩架』の容ちゃんと、心斎橋で合流。お久しぶり♡
容ちゃんは吉井さんが好きで、そこで意気投合したのだけど、私が好きなLIPHLICHにも興味を示してくれて。
そして大阪見に行くというとご一緒してくれて。ありがとう。
この日のライブを見て、「吉井さんのライブを見た時に感じるものを、LIPHLICHのステージにも感じた」と
言ってくれて、大層嬉しかったのです。

ライブ後、容ちゃんのご案内により、難波の老舗洋食屋『明治軒』へ。
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老舗の洋食屋って、私、結構好きで知ってるかと思ったのですが、ここ知りませんでした。
猥雑な街の中で格好いい佇まい。
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ハヤシライスとポークカツのセットと白ワインを頂きました。美味しゅうございました。
この日は容ちゃんのお家へお邪魔しました。ありがとう♡お世話になりました。ゲホゲホしててごめん。



翌日。容ちゃんの家を出て、心斎橋でメイちゃんと合流。
この日はイベントが二本あったので、心斎橋周りでうろうろしていました。たこ焼き食べたり。

通りかかった有名店は写真に撮ってしまいますね。
『純喫茶アメリカン』
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行きたいなあ、と思うのですが、いざ現場にいると、丸福珈琲本店を優先してします。
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格好いい店構え。店構え格好いいって大事。

店内も重厚で素敵。最初に連れてきてくれたのは、kaeさんだったなあとか。何年前になるかしら。
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ゆっくりしてたら思いのほか時間がなくて、ここからアメリカ村まで走ったような気がします。



一仕事終えて脱力しながら、ロフトに万年筆のインク買いに行ったりした後に
商店街の中で、通りかかってずっと気になっていた珈琲店『和蘭豆』に。
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カウンターだけの小さなお店ですが、珈琲美味しくて居心地良くて、ゆっくりしてしまいました。
長居して御免なさい。。



もう一仕事終えて(やっぱり脱力しつつ)「大阪なのだから551を食べたい」という声に便乗し
難波方面へ551を探しに行きました。
レストランがあるの知らなかったのですが、天心とか餃子とかも食べれて大変美味しゅうございました。
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少し離れた場所にある販売の方のお店では、蒸かしたての豚まんを買うことができます。
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お肉の味が濃くて、大変美味しかったです。
例によって、時間がなくなって、心斎橋へ走りながら食べることになってしまいましたが。。

皆と別れ、私は梅田に向かってバスに乗車。弾丸ツアーの名古屋~大阪はこんな感じでした。
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by pinngercyee | 2013-12-01 19:19
街はぴ記事を書いたのでお知らせ。
先日、つやこと訪れた渋谷南口駅向かいのConceal Cafeのランチが素晴らしかったのです。

渋谷駅の喧騒頭上の空を眺めるランチ 『Conceal Cafe SAKURAGAOKA』

画像がうまく貼れなかったぶん、こちらに貼ります。
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渋谷駅近くで時間が出来た方、ランチをゆっくり食べようと思った方にぜひ♡
良かったら5はぴ入れといてください♡
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by pinngercyee | 2013-11-03 23:27 | お知らせ
昨日書いた記事が反映されたので、お知らせします。

乙女のための密やかな小部屋 喫茶『バブーシュカ』

こちらも写真が貼れなかった分、こちらでご紹介を。

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惹かれた方、ぜひとも訪れてみて下さい♡
素敵な場所です。
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by pinngercyee | 2013-11-03 21:50 | お知らせ
先日行ってきましたので、忘れないうちに書かなきゃ。弾丸ですが行ってきました名古屋!

金曜日の仕事を昼で片付けて早退し、そのまま新幹線に乗って名古屋着が15時半頃。
新幹線の改札を出ると、名古屋の友人やぎちゃんが迎えてくれました。

名古屋はこれで何度目だっけ。
一度目は、本当に十年以上前に、当時もやぎちゃんがご案内してくれて一回。
で、二回目が、ここで記事を書いた去年の夏のVAMPSで二回目。
三回目が、先日7月に行ってきたのだから、今回で何気に四回目になるのですね。
仕事の後に新幹線で来ちゃうと、なんだか近いような気がしちゃって、身近に感じてしまいました。

お昼ご飯を食べずに新幹線に乗ったもので、「どうしよっかー」と言った時に、せっかく名古屋なのに
今回は目先の食欲に負けてしまい海鮮丼。だって食べたかったのだもの。。
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美味しゅうございました。

安さに惹かれたということもあり、何も考えずに前回と同じ久屋大通に宿を取ってしまったため
この日は大須の会場まで徒歩で片道4キロを往復することになってしまい
脚が大変なことになりますが、それはまあいいとして。

前回閉まっていて行けなかった大須観音の向こう側の喫茶店IL FIOREは今回開いていて
やぎちゃんと行ってみること叶いました。
居心地良くて良かったですが、あまりに普通の喫茶店だったので、写真撮るのを忘れました。すいません。

ライブを見て、「会社早退して名古屋まで来てよかったー」と思うほど良くて
終演後、二人してヘロヘロになりながら、「とりあえずどこかへ座りたい」と言っていた矢先に見つけたのが
スギウラコーヒーの看板『本物のコーヒーをご存知ですか?』と言うものでした。
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(光で飛んでしまってます、すいません)
これを見て足を止めたのは私だった気がします。なんて自信過剰で傲慢な煽り文句なんだろうと。
カチンとくる以上に「凄い自信なんだなあ」と好奇心を惹かれる気持ちがしてしまったので
この看板の目論見通りに引っかかってしまったということなのでしょう。
「気になる?」
「……うん、ちょっと」
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店内は清潔感があり、小ざっぱりとした印象でした。
「どうしよう?」と顔を見合わせた私たちに、店内から「どうぞ」とかかりました。
私たちは再度顔を見合わせました。

結論から言うと、スギウラコーヒーは、予想したような傲慢さは全く感じない、居心地の良い静かな場所でした。
角の席に座った私たちは、ガラス張りの窓越しに、その下を走る夜の大通りを行き交う光を見下ろして
やっと、望んだとおりの座って安息した一時を過ごすことが出来たと言っていいと思います。

ここで時間が来てやぎちゃんはバスに乗り、私はライブが楽しかった高揚した気持ちのままで
久屋大通の宿まで歩いて帰ってしまおうと思って後に後悔します。
一日目終わり。



二日目は朝9時に名古屋駅に集合でした。
「名古屋駅の向こう側、歩いて行けるところに、『しけみち』っていって、昔からの街並みが残る地域があるの」
「え、知らない!」
「犬ちゃん気に入ると思うから、散歩してみよう」

名古屋駅から暫く歩いたところの、大通りから逸れた地帯に話に聴いた『しけみち』こと『四間道』は在りました。
江戸時代を思わせる白壁と、石畳の街並みの入り口にあったのは小さな神社と、その界隈の案内を示す看板でした。
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『四間道』知らなかったですが、歩いていてとても楽しかったです。
教えてくれたやぎちゃんに感謝♡
上記の地図を見て「ここ行ってみたい!!」とあたりを付けて向かった喫茶店『資生堂』は
凄く素敵な外観で、私は自分の勘の鋭さに得意になりながら、閉まっていたことに落胆しました。
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開いていたら、絶対すてきなのに!!と思いつつ、やっていないのだから仕方がありません。
次回、名古屋に来たらぜひリベンジしたいと思います。(まあ、この時朝9時とかだから)

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上記『資生堂』近くにあったここもすごく惹かれました。

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その近くに入口を開いていた円頓寺商店街の入り口。四間道はここまでを指す言葉みたいです。

「名古屋の古い素敵な喫茶店で、モーニングが食べたい♡」という野望を胸にうろついている私たちですが
流石に土曜の朝9時、商店街は閑散としていて、お店もやっておらず、少々寂しい気持ちになりました。
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ここも有名な洋食店らしいです。行ってみたかったです。閉まってたので今度!!

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交差点に座っていた豊臣秀吉さん。

二人して不安と空腹を持て余し始めながら「せっかくだからもう少し歩いてみよう」と
商店街を抜けて歩いていたところ、すごく気になる店構えのお店を見付けました。
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余りの存在感に、一回思わず通り過ぎたんです。
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(でも、今まで歩いて、ここが一番気になる)と思って、軽く決心をしてお店の中を覗いてみたら
人懐こいおばあちゃんが二人出迎えてくれました。
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思いのほか店内は奥に広くて、四人席が基調の落ち着く場所でした。外観で引いてごめんなさい。
珈琲やモーニングのメニューの傍らに「朝ごはん」の文字があったので、私はそれを頼んでみました。
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運ばれてきたこれを見て、ちょっと感動してしまいました。赤味噌のお味噌汁すっごい美味しかったです。
「ごはん、お代わりあるからどうぞー」とおばあちゃんが言いに来てくださって、そこでもまた感動。
ふらっと入った喫茶店で、こんな朝ご飯が頂けるなんて思っていませんでした。
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やぎちゃんが頼んだ、珈琲に付属するスタンダードなモーニングはこちら。
私は朝ごはんに感動した余り、珈琲を頂いてくるのを忘れました。

そんな感じで名古屋駅に戻り、見送ってくれたやぎちゃんと分かれて12時発のバスに乗り、次は大阪へ。
大阪編に続きます。
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by pinngercyee | 2013-10-14 22:35 | 名古屋