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秋になるのは、やはり急な気がします。
昨年も、ここで、「急に夏が死んでしまって」と書きましたが
やっぱり今年も暑さを忘れて肌寒さを意識したのは、ある日突然だったように思います。



秋になったら、と思い出したものを書いてみようと思います。
まず、秋の夜の音楽。

sleepingdog 『Untitled Ballad Of You And Me』

このCDをずっとリピートで聴いてるイメージです。私にとっての秋の夜。白ワインがあっても好い。

vashti bunyan 『If I Were』

一人きりで肌寒さを思い出す時の音楽。

kyooo 『Tower』

以前も貼った動画ですが、やっぱり大好きなのでこれ。
暗闇の中で、手の届かない遠くに灯る明りを眺めている時の気持ちを思い出します。
それにしても、声も歌もギターもなんて静謐なんだろう。
soundcloudにUPされている作品たちも可憐で素晴らしいので、よければぜひ。
http://soundcloud.com/kyoooooyk

saint etienne


冷たく乾いた空気の中で、寂しくなりたい時は、個人的にsaint etienneです。
1999年に出た『misadventure of saint etienne』というアルバムが大好きで
引っ越しなどのどさくさで紛失してしまってから長く聴けていないのですが
先ほどアマゾンで見てみたら絶版になっていてショックでした。
saint etienneは何となく京都の記憶と重なります。京都にいた頃は年中こんな感じでした。



なんか寂しくなってきたので、毎年の私の秋の夜の愉しみ『ツインピークス』のことを書きます。
もう本当、ここ何年かは毎年秋になると、ツインピークスを見たくなって毎年見ているので
いい加減内容やセリフや展開を把握してきてしまったのですが、それでも今年も見たくなっているので
きっと今年もずらっと借りてきて毛布に包まってみるのだと思います。

こうやって見てみると、珈琲を飲みまくる作品ですね、これ。
珈琲とチェリーパイに大はしゃぎするクーパーさんがかわいい。かわいい!!

ホテルで逆さ吊りトレーニングをしているクーパーさん。

森の中で演繹法的操作実験をするツインピークス署の愛すべきご一行。テーブル上のドーナツが壮観。

いえ、別に、クーパーさんに萌えるために見てるわけではないんですが!!
面白いので、未見の方、この秋の夜に見たらいいと思います。おすすめ。



あと、何だろう。
寒くならないうちに、日比谷公園の松本楼のテラスで一度くらいはお食事しないとと思ってます。
素敵なの。
ここはイチョウが黄色くなる頃でもいいかも。

あと、秋になったら食べたいものは、吉祥寺の武蔵野文庫の焼林檎ですかね。
これはリンク先の記事に詳しく書いてるので、そちらぜひ。
by pinngercyee | 2013-09-29 03:15 | 日々
皆様、御機嫌よう!!
こういう普通の記事書くの、久しぶりな気がします。

そうなのです。入稿したのです。
何をって、11月4日の文学フリマで発表する新刊『マズロウマンション』の冊子原稿をです。

ここのブログご覧になってる方は「ん?」って思うかもしれないですけども
そうなの、こないだここに考察記事を書いたLIPHLICHのCD『マズロウマンション』を原作に
小説を書いたのです。
※曲を知らない方も独立した小説としてお楽しみいただける作品に仕上げてますのでご安心くださいませ!

今までに私が書いた中で、恐らくダントツの出来なので、どうぞご期待ください♡
(自分の原作だったら嬉しいのですが、そうではないので悔しいです)

そうそう。これに合わせて、ちゃんと初めて告知しますが、次回も出ます。文学フリマ!!

「第十七回文学フリマ」 開催概要
開催日 2013年11月 4日(月祝)
開催時間 11:00~17:00
会場 東京流通センター 第二展示場(E・Fホール)
アクセス 東京モノレール「流通センター駅」徒歩1分
一般来場 一般の方は入場無料です!
サークル数 約600ブース
主催 文学フリマ事務局


今回も、前回大阪に続き、花森ゆきめちゃんとお隣です。
そして、話の流れで、この日、私は男装して皆さまをお迎えすることになったので
どうぞ冷やかしにでも遊びにいらしてくださいまし。

新刊『マズロウマンション』が自分で言いますが出来が良いので
品薄の既刊冊子はあんまし持って行きません。
新刊『マズロウマンション』読んで頂ければそれでいいです。くらいに自信作。

ホラーでミステリーで純文学で、すっごい面白いやつ!!と思って書きました。
実際のところがどうなのかは、ご覧になってご判断下さいまし。

『欲望だらけマズロウマンション』と揶揄される一人の男が築いた『この世の楽園』で
紡がれていく愛と欲と夢と憧れと軽蔑と絶望の日々。
彼の企み、少女の野望、ウサギの嘆きと、渦中で目撃者となってしまった私、ウェンディ。
ベールに包まれた顔を決して見せない管理人リリーの抱く過去。
この建物に隠された本当の姿とは。

「ここで暮らすためには幾つかの決まりを守って貰わなくちゃいけないのだけど
――できるかしら。ウェンディ?」


ご期待、ご来場くださいませ♡
11月4日、文学フリマ会場にて、お待ち申しております!!(^O^)

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by pinngercyee | 2013-09-15 16:30 | 日々
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マオさん、こと大橋学さんと知り合ったのは、画家のさらさちゃんが切っ掛けの人の縁でした。
もともとジブリが好きなので、アニメーターの人は凄いなあと思うことはあれど
身近でお話しする機会もなかったのですが、マオさんと知り合ったことでアニメーターの方たちの
職人気質と絵に対する意識のようなものを知って、改めてアニメーションの偉大さに気付けた気がします。

マオさん、こと大橋学さんは15歳からアニメーターの仕事を始め、64歳になる現在まで
アニメの世界の最前線で絵を描き続けてきたベテランアニメーターの方です。
7月に阿佐ヶ谷の喫茶店で催された展示(これも伺っていて、素晴らしかったです)の時には
アニメーターの側面よりも、絵とともに生きた人生というものが示されているように感じましたが
今回のこのギャラリーゴーシュでの展示では、アニメーターとしてプロフェッショナルな仕事をする
側面が追ってあり、展示されているそれぞれの作品一枚一枚に、息を飲みました。
(以下、009も含めて画像掲載の許可を頂いています。マオさん有難うございます!)

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009かっこいい。
同席したアニメーターの方が「何十年ぶりにさらっと描いたのに、これ以上ない本物」と
言っていたのが印象に強いです。

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火の鳥。さらさらと書かれた筆致が全て残る一枚、すごい。そしてかわいい。

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ボビーに首ったけ。正直これが一番すげええと鳥肌立ちました。
まんま吉田秋生の絵です。すごい。ボビー。本物過ぎる。。

そして、YOUTUBEにあったのが、格好良すぎるので貼っておきます。
バイク乗ったことないけど、こんなに風を切って風景が流れてって、息が止まる思いです。
見てるだけで引っ張り込まれる映像って、これがアニメーションの力なんだなとか。
スタッフロールの中にも、アニメーションディレクターとして大橋さんの名前がありました。

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スペースコブラ。格好いいいい。。。

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ポポロクロイス物語。龍……!(絶句)

すごいでしょう。すごいんです。現物を前にすると、更に凄いんです。
絵が好きな方、絵の力を前にしたい方、アニメーションの力を信じる方は
このマオさんの展示、行って損はないと思います。

アニメーター大橋学/さ魔よい50周年記念原画展
2013年9月6日(金)~2013年9月27日(金)
13時開廊~19時閉廊 会期中無休 入場無料
ギャラリィ・ゴーシュ 電話03-3398-3449
167-0051 杉並区荻窪5-10-22美好屋ビル2F
JR中央線総武線、丸ノ内線「荻窪」駅下車、南口徒歩5分
企画・主催 日本アニメーション文化財団 協力:アニドウ


昨日は、招待客のみでのトークイベントが催されていて、アニメ監督の小林治さんの司会の元で
マオさんのアニメーターとしてのお話がされたそうなのですが、私はそれには間に合わず。。
撮影されて、その内容は後日、アトリエクラウドの新しいブログ『大橋学のアニメーション・ノート』
公開されるそうなのでそれを楽しみに待とうと思います。聴きたかった!!



追記

昨日は、前回同席して知り合った小林さんと浜崎さんとも再会できて、とても嬉しかったです。
小林さんはツイッター上でいくつか作品を教えて下さったのですが、それもひとつひとつすごいの。

パラキスEDの、本編から連想できないくらいのお洒落でキッチュでポップな演出やばい。

小林さんは拙作『ワルツ』の映画映像を見て
「僕だったら、あれは引かずに撮る」とおっしゃってくれました。
ダンスの力を示すには近くで主観で撮った方がいい、って目が覚めるみたいな指摘。

浜崎さんは、先日お渡しした拙作冊子『窓辺作品集 二、死』を読んで
「面白かったです。楽しめました」と言ってくださって頭が下がる思いでした。有難うございます!!

(嬉しかったので、ちょっと自慢しちゃってすいません。えへ)
by pinngercyee | 2013-09-08 14:21 | 日々
マオさんの個展の記事を書いたところで、「ちびねこトムのことを書かなきゃ」と思ったので
改めてここで紹介しようと思います。

私がマオさんと知り合ったのは先述の通り、画家の更紗ちゃんの人の縁なのですが
更紗ちゃんの個展にうかがった際にお会いしたローラさんという女性の方が公開・配給のために
頑張っていらっしゃるのが、この「ちびねこトムの大冒険」という
20年前に製作されて、結局配給に至らず未公開のままお蔵入りしてしまった長編アニメでした。


この短いシーンを見て頂いたら分かるかと思うのですが、知ってる声が何人も登場したのではないでしょうか。
(これだけで、この作品が未公開のままになっていることに、鳥肌立った方も居ると思います)

当時、マオさんがキャラクターデザインと作画監督を手がけたこの作品は
現在、事務局のローラさんとマタタビさんお二人の尽力により、公開に向けて働きかけられ
同時に、この作品との出会いを待つ子供達へ向けて、時折の上映として届けられている状態にあります。

私は今年の二月に、杉並のアニメーション資料館での上映にうかがって、ずっと見たかったこの作品を
やっと全編通してみることが出来たのですが、本当に丁寧に作られた良質なアニメーションでした。
アニメーションとしての映像の力や、絵の美しさも勿論のことながら
冒険に出かけた先で、世界の秘密と向き合うこととなり、それと立ち向かう過程での
子供たち一人一人が出会う景色が、すごかったです。
南の島で描かれる白い海と白い街。
マンハッタンの路地裏の危険な匂いの中で一人っきりで迎える深夜。
空を飛ぶ時の息の止まる描写の力。
謎に包まれた大きな存在のこと。それを見上げる子供たちの視線と主観。

私は古いセルアニメが昔から好きで、本当に個人的な趣味でこの作品を見たくて見に行ったのですけども
見ておきたい、という冷静さを途中から忘れて、良質な作品に没頭する経験をすることができました。

こんな作品が、未公開のままで、でもここに確かに存在しているのだということを知ることが出来た幸運と
この作品が届くことで、喜び驚くアニメーションを愛する人たちが確実に多く存在するという確信が
強く感じられました。

昔の作品なので、DVD販売のためのマスタリングも容易ではないそうなのですが
何とかして、この作品が多くの人の元へ届きますように。
興味を持った方は応援してください。私も微力ながら、心から応援しています。

ちびねこトムの大冒険
by pinngercyee | 2013-09-08 14:15 | 日々