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お知らせです。
2011年2月より、拙作を掲載頂いていたweb文芸誌『窓辺』(現在は休載)ですが
この2013年3月末を以て、卒業をさせて頂くことになりました。

web文芸誌『窓辺』ブログの方で、過去掲載作品に一言コメントを書いたものを
こちらに引用しておきます。



『鋭角』

少女としてあるべきとされる姿「若さゆえの美しさ」「きれい、かわいい」――そんな評価を受けたことのない一人の少女が、早熟な同級生や世の中の同い年の子たちが迎える『恋愛』というものに対して横目で羨みを感じながら、「私は一生誰にも価値を認められることなんてきっとない」、そう信じて日々を過ごす中、あまりにも些細な、だけど彼女にとっては絶対的な、一言の評価で全てが一変するという瞬間を書きたかった窓辺初参加作品です。

友人の書家、印出氏が六本木の新国立美術館での合同展の題材として、この作品の言葉を抜粋してくれたことが嬉しかったです。
小説の中から抜粋された言葉が、書という形を得て、知らない人の心に届くと嬉しいです。
http://sanguria.exblog.jp/14442225/



『神様』

これは、小説というより、詩ですが。。
雨の屋根裏でピアノを弾く亡霊のような姉のイメージ、そしてそれを神様だと定義する妹。その関係性を一枚の絵のように、できるだけシンプルな形にしたかった作品です。



『K貝類館』

これは、今はもうなくなってしまった菊池貝類館という実在の場所がモデルです。風景は私自身が小学生の頃住んでいた西宮市の風景そのままなので、実話と言ってもいいのかもしれません。
実話といっても、経験談として人に話すのと、小説作品として形に起こすのと、気を使う部分や描写する部分は違ってくるんだなということを意識して書きました。



『繭』

女性なら、一度は過敏症のように日光を恐れた経験があるのではないでしょうか。部屋の中を遮光カーテンで閉め切って、汗をかくことを恐れて空調を保ち、部屋から出ずに過ごす。自律神経には悪そうですが、私も正直夏場はこんな暮らしがしたいです。



『Mさんの話』

酒場で聞いた嘘みたいな話、というものを形にしてみたくて書きました。読んだ方から「Mさんに恋をした」という感想を貰えて、ガッツポーズです。悲しさを滲ませてお酒を飲む愛おしいおじさんを描けていたなら嬉しいです。個人的に気に入っている作品でもあります。



『純潔』

窓辺のイベント会場で、即興で一本書けということで、ノートに手書きで書いた作品。イメージは以前からあったのですが、他人の居る状況で文章を書くということが難しかったです。もうやりません。
酒場の暗がりに美しい青年が居て、それに思いを寄せる老人を描いた作品です。「純潔さは彼の頸椎骨に結晶される」――。体の一部に焦点を当てたシリーズの一つでもあります。



『リンデン』

愛おしい死体、というものに拘泥する話を書きたくて書きました。こんな冒険譚になるとは予期せず。
リンデンとは、菩提樹です。



『足』

体シリーズ。足です。これは大学在学中に書いた短編です。当時は文章で無駄を削ぎ落とすことに心血を注いでいました。必要な言葉しか、作中にあるべきではないということは、今も信じているのですが、潔癖すぎず居られるようになったと感じている今は、当時より書くことに対して自信が付いたのかもしれません。



『夜に住む者たち』

これ、地味に自信作です。自信作というか、気に入っています。怖くないですか?
読んでくれた方、何人かに指摘された通り、舞台は井の頭公園です。



『手』

体シリーズ。手です。『足』の潔さと対比してみると、当時と書き方が変わったなと感じます。良くなったのかどうかは置いておいて、女の子の人間関係も含めて、書きたいものを描くことはできたと思っています。



『ババロア』

体シリーズ。眼球です。これも大学在学中に書いた作品。個人的には、私の代表作のつもりです。初めて自分で気に入る作品が形にできた記念の一本。ゴシックやホラーや退廃の色が濃いのも当時の特色なような。大学在学中は、ホラー・ミステリを書くための演習を取っていました。その影響もあると思います。
余談ですが、これ、京都出町柳駅前の柳月堂のババロアが美味い、っていうところからできた話です。京都行かれた方は是非。



『イメージ』

かわたさんに挿絵を頂いた二作目。大学在学中に書いたものを、全面的に書き直した作品です。誇り舞う廃墟の片隅で恋人を待つ少女人形、というものを描きたくて書いた作品です。



思ったよりも長くなってしまいました。
興味を持っていただける切っ掛けになれれば、そして作品が読んで頂いた方の心に届けば、
本当にうれしく思います。宜しくお願いします。
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by pinngercyee | 2013-03-31 12:00 | お知らせ
LIPHLICHの新譜が出ました。


私、このCDが出るのを本当に楽しみにしていて。
単純に一人のファンとして彼らを応援する意味で、というのも勿論あるのですが
それよりも、この『MANIC PIXIE』という曲の全容が見えなくて。
それを確かめたい気持ちの方が強かったかもしれません。

このCDを手に取って歌詞を読み、初めて腑に落ちたというか気付けた部分に関して
紐解きながら、書いてみたいと思います。



冒頭部で、馬車を思わせる足音が緩やかに近付きます。
それらの行進を統べる笛の音が響き、ドラムロールが添えられ
昔の白黒映画のようにメインフレーズが差し挟まれます。
"just see the given meanings" "everybody's singing yesterday"

舞台の背景は、19世紀のイギリス・ロンドンかもしれないと思いました。
CD盤下に引用されたコナンドイルの言葉が引用されていることも関係しているかもしれません。
確かにホームズとワトソンが謎解きに奔走した、霧雨煙る薄暗い19世紀のロンドンの街の
交通手段は馬車だったはずです。

そこから激しく鞭を打たれ、坂を駆け下りるようにして加速していく馬車は
退屈な沈黙に馳せ参じた「どこかしらへ連れて行ってくれる夢の馬車」でした。
「ドグラでマグラな感性が代金(チケット)」「夢の先へ行きたくてのめり込んだ」
『ドグラマグラ』は(今更説明するのも憚られますが)日本推理小説三大奇書の一つである
夢野久作の小説のタイトルです。
ですがこの場合は、この小説を指すというよりも
『ドグラマグラ』原義となった『堂廻、目眩』という形容を指すと考えたほうが
相応しいかもしれません。

MANIC PIXIE(=躁病の妖精)と重ねられる主人公を乗せた馬車は生き急ぐように
自分をときめかせる(心から「良いと思える」)何かを貪欲に求めて
「Let's RUSH Let's RUSH」と次の街へと加速を続けます。
「あれも嫌だし、これも嫌なの、わがままっしぐら」
「何にも良いと思えないから こちらが良いと思いたいから」

「途中見た流行りの喧騒はきっと馴染めないと気付いてしまった すぐ移動」
「乱痴気騒ぎ屋と安売りの踊り子 『結構です』 振り払って次の街」

「とてもじゃないが全てを認める度量など持ち合わせていないから」
「吐いた毒で咳き込んだ時も、弱さを認め、懲りず又言う『やっぱり嫌だ』と」

「夜道を照らす街灯はずっと曲がりもせず先も見せずにどこまでも続く」

こうやって歌詞に準えて聞くと、この歌が謎解きをするまでもなく、明快に
一つのテーマを冠していることを知ることが出来ます。
無粋を承知で、言葉に置き換えてしまうと、『MANIC PIXIE(躁病の妖精)』は
世の中の物差しに従わず、自分にとっての素敵なものを自分の目で探し出すということへ貪欲に
生き急ぐ一つの生きる姿である(そしてそれは誰にでも当て嵌めることのできる生き方である)と
いうことなのかしら、と思います。



ここからは、音楽面に関して感じたこと。
ライブ会場で、この曲を初めて聞いた時には、めくるめく展開を息を飲んで見送るままで
ただひたすら「すごく凝って作りこまれたトリッキーな曲」だという印象を持ちました。
今回、やっと音源として初めて全体を把握し、音に集中して聴いてみて
やはり「凝った構成のトリッキーな曲」という印象は正しかったんだな、と思いました。

目をつむって聴いていると
からくり屋敷の中に目隠しをされて放り込まれ、手探りで謎解きをしている気分がします。
密度が高くて洒落が効いている傍らで、音で描かれる世界が密封されていると感じます。
そして、暗闇の中で手を伸ばし、触れるもののひとつひとつが楽器の完成された音の個体で
それが目眩く速さで流れ去っていくのを指先で触れている感触が、本当に楽しいと思いました。

RUSHという言葉に相応しく、叩き込まれるように刻まれる音はいくつ重ねられているのでしょう。
全く隙間がありません。
怒涛の展開の中、小さな隙間が空いたと思うとその場所には新しい音がふいっと差し挟まれています。
小さな隙間は偶然できたものではなく、効果的に音を差し挟むために意図的に作られたものだということ。
この音楽に含まれる膨大な情報量の音は何一つに至るまで、総て意識下に統率されて
存在理由を含んだ上で従えられているということが感じられます。

以前からのLIPHLICHの音楽は、音楽として一つ一つの音を際立てるというよりも
音を用いて幻の完成形を構築していくのに重点を置いたものに近かったと思うのですが
このMANIC PIXIEに関しては、幻を隙間なく構築するのと同じ重さで
一つ一つの音を最大限に効果的に際立てようとしている意図が感じられました。
幻としての輪郭線を踏み越えることすら、怖れていないんじゃないかと思わせるくらいに。
一瞬ごとに目まぐるしく立ち替わる主役のように、正面に立つ楽器が入れ替わります。
時に統率を取り、時に叩きつけるように展開する局面それぞれに徹底されているのは
PVのラインダンスのように、完璧主義とも思えるほどの統率された意識だと思います。

その上で、際立つ音。
間奏を導く流麗なピアノ。幾度も水面で繰り返される激しいギターのフレーズ。
差し挟まれる馬車の足音。
叩きつけられるように、また時に遠くから響き、また時にすぐ近くで響くドラムの刻む秩序。
それを支えるようにうねりながら掬い取るベースの倫理。
一つの音像を描いたかと思うと一瞬で軽快に解けて、こちらを煙に巻くような。

何度聴いても、本当に飽きないです。面白い。



続いて二曲目。『グロリアバンブー』いきます。
マニックピクシーで頑張りすぎたので、こちらはさらっと。すいません。

何かを齧り、咀嚼する音で幕を開ける『グロリアバンブー』は
ギラギラした光を纏いながら軽快に艶めかしく展開されていきます。
マニックピクシーと違う意味での、トリッキーさを感じる、気がする。。

さらにトリッキーで艶めかしく危ういんだけど、芯に一つ秩序だったうねりがあって
それが全くブレない、と思いました。
装飾的な音がどれ程にトリッキーでゴージャスでも、芯に秩序があれば音楽として
めちゃめちゃ素直に体に浸透していくものなのだなあ、と感じました。

音像としてのイメージは、都会の裏通り地下にあるクラブで催される夜毎の狂乱みたいな感じ。
原色の光が眩しく入り乱れて、酒とドラッグでぼやけた頭で半裸の女の子を眺めたり
耳内を染める音楽に踊り狂ったりする夜中の気持ち。朝になったら魔法が解ける場所の幻。
そんな場所のことを、思い描きました。これは、私の勝手なイメージですが。

ギターとベースが効果的に配されていて、格好いいことが特筆。



三曲目『古代に捧ぐ』は趣が変わり静かで、とても美しくシンフォニックな曲でした。
シンフォニックに深遠に響きながらも、やっぱり密度が高いと感じました。
一つ一つの音の射程距離を全て正確に測って、消えた瞬間に別の音で絡め取り続けてる気がします。

音像としては、後光の差した揺らがない存在、みたいなものがイメージされました。
でも歌詞を見ると、「どうすれば楽になれるかな」と不安に耐えながら惑いを抱え
一切の虚飾を排して、必死に前を向く人間が描かれています。
「この讃歌はただ目の前にいる君に いつまでもただ寄り添っているだけ」

「人は いつも全てをくれる いつも全てを奪う」
「愛情と憎しみと成功と過ちと強さと怖さと優越と劣等と」
「安心と焦りと答えと迷いと助けと非常と笑顔と泣き顔と」

間奏に差し挟まれるギターの音はとても柔らかく、滴に濡れた植物の葉のように有機的でした。

この三曲目に関しては、これだけ大きいテーマに正面から向き合って
それに相応しい質の大きさで作品にすることの力量を強く感じました。



とてもざっくりとした個人的な感想になってしまいましたが
誰かがLIPHLICHの音楽に手を伸ばす切っ掛けになれれば嬉しいです。

想像以上に長くなってしまいましたが、読んで下さってありがとうございました!
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by pinngercyee | 2013-03-31 00:02 | 音楽
最近のところ、ムシケラトプスについて記事を書きたいとずっとずっと思ってて。
だけど、いろいろ書きたいことがまとまらなくて、でもせっかくなら、全部書こうと思って。
なので、順を追って、全部書こうと思います。
個人的な話で恐縮ですが、ここ、あたしのブログだし!

という訳で、どうぞ暫しお付き合いください♡



『ムシケラトプス』っていうバンドがありまして。(本題)

その前身に『こより』っていうバンドがありまして。(前提)
こよりはもう解散しちゃったんですけど、4年ほど前、私、大好きで通っていたのです。
(忙しくなって通わなくなっちゃった後も、ずっとCDとかはタワレコで買ったりと
遠くから見守っていたのですけども。行けないうちに解散しちゃって本当に残念)

『こより』はすごい変で、ひねくれてるのに無邪気な格好いいバンドで。
バンドコンセプトが「烏賊とキノコと高橋さん(美少女の概念・詳しくは後述)」で、
キノコのことを歌ってる歌のタイトルが『ホクトの件』とか。
何も考えずに聴いてて、ある日電車の中でふと気付いて鼻水吹いちゃうような。

これ見て貰ったら、わかると思うんですが。。。
「これだけ桜に関係のないホルマリンのことを叫ぼうともサビに桜で入ればこっちのもんよ!」
とか超しびれる。笑
こより official site

で、遠くから見守っているうちに解散しちゃって、遠くから悲しんでいたら
彼らが新しいバンドをやるって聞いて、新しいバンドの名前が『ムシケラトプス』っていって
そして、これまたずっと先日までCDを遠くで聴いてるだけで見守っていたのです。

ある日、twitterで「ムシケラトプスの新曲のPVができた!」というのが流れてきて
会社帰りだった私が、何の気なく聴いたら、目が離せなくなってしまって。
家に着くまで何回も繰り返して見て。


「こよりの時以来見てなかった人たちが、想像以上に派手になってる……!」と
驚いたのもありますが(本当にすいません、失礼を承知です、すいません)
それよりなにより、歌の浸透率が、やばいくらい高いと思いました。

ヘラさん(ボーカル)に触覚ついてるー!
わーDIE吉さん(ギター)肩でてるー!
わー汁さん(ベース)白いつなぎ着てるー!
とか懐かしい気持ちになったりとか。

で、ここで余談なのですが、『こより』のライブで毎回「一日高橋さん」という表彰制度があって。
私、一回だけ選ばれたことがあるのです。「一日高橋さん」に。

高橋さんっていうのは、こよりのコンセプトの一つの、「美少女の概念の具現化した存在」みたいな。
詳しくはこちらたかはしさんの歌もあります
こよりボーカルのへちまさんという人が、毎回チラシに高橋さんのイラストを描いたりしてました。
で、私一回、「一日高橋さん」に表彰されたことがあって。それがむちゃくちゃ嬉しくて。
(「一日高橋」っていうタスキを肩からかけてライブが終わるまで過ごすっていうだけなんですが。)
その時期、新卒で働き始めて、あらゆることに自信の持てない辛い時期だったのですけども
辛いことあっても「でも私、一日高橋さんになったことあるもん!!」と思えば
結構やりすごせたり。というか、一日高橋さんになったことで、すごく自分を認めてあげられたのかも。
(考えてみたら、以前モデルをやってたので、有名どころのファッション雑誌とか
ちらほらと載ったこともあるのですけど、それよりもこっちのほうが百倍誇りが持てたというか)

今の私がバランスを崩さず頑張れているのは、この経験が誇りや自信になってる部分が絶対あって。
そのことを思い出したり、しまして。めちゃくちゃ懐かしくなって。
「あーもう、ライブ行こう」と思って。今に至るんですけども。(経緯)

そして、数年ぶりにライブ行ってムシケラトプスを初めて見てみたら、めちゃくちゃ楽しくて。
楽しくてというか、格好良くて。
そして、ヘヴィでポップで、メンバーそれぞれひとつひとつの音の存在感と説得力が凄くて。
有無を言わさず、濁流みたいな強烈な音楽の流れに飲み込まれて、勝手に体が動いちゃう位の。

ちょうどいい動画があったので、これ見てください。超かっこいい。問答無用に楽しい音楽。

目の前で見ると、一層格好良いのです。圧倒される。
そして、メンバーみんな、心から楽しそうに幸せそうに演奏していて、
見ているだけで、こちらまではち切れるくらい幸せになりました。
音楽って、純粋に楽しいってことが身に沁みたというか。

そして、ライブが終わった後、会場内をうろうろしてたら、メンバーの人たちが出てきていて
(私、もう3~4年前に時々来ていただけだから、憶えて貰ってないだろうなー)と思ってたら
「いぬこちゃん?!」って声かけてもらえて、もうちょっと、本気で泣くかと思いました。

「一日高橋さんになったことがあって、当時以来」って言うと
「憶えてるよー!」って言ってもらえて、私、真面目に生きてきて良かったなあと
大袈裟じゃなくて真剣に、思いました。



そんなこんなで、現在ムシケラトプスが大好きです。
そして本当に、格好いい音楽を無邪気にやってるので、彼らを心から応援しようと思います。

そんなこんなで、「ムシケラトプスとこよりと私」でした。
ご清聴ありがとうございました。




キーボードのますくさんと、ドラムのみわさんは、まだよく知らない人なのですけれども
ますくさんが小説書いてるのを見付けてしまって、それがむちゃくちゃちゃんとしていて。

ブログの小ネタにこんな掌編書いちゃうくらいちゃんとしていて。
すげへ、私、こんなん思いつかんし書けへん(・_・;)
分野もジャンルも違うけど、文章として小説としてちゃんとしてるかどうかには
私、同業なだけあって、結構厳しいと思うんですけども。

ますくさんは、話したことないながら、一方的にシンパシーです。
あの包帯は、キーボード弾くのに邪魔じゃないのかしら。訊いてみたい。

あと、みわさんは同郷らしい。先日初めて物販で少しお話したら、良い人だったです。

ムシケラトプス official site


☆★20130707追記

新曲『ぐるぐる廻し車』のPVが上がってたので貼っておきます。

先日のワンマンもすごい良かったです。一瞬も退屈しなかった時間でした。
メンバーそれぞれのソロの時間が、それぞれが自由にやりたいことをやってる感じで
メンバーそれぞれが自由でいて、尊重しあっていて、大好きなんだなあと感じました。
あと、来た人を一人残らず楽しませようって、めちゃくちゃ考えてるのが伝わりました。
対バンライブでちょっと見て「気になる!」って言ってた友人を連れてくと
「めっちゃいいバンド、大好きになった、どうしよう」って言ってて嬉しかったです。
そうなの、良いバンドなの。うれしい。

それにしてもこの新曲、廻し車って何のこと?って思ったら、これハムスターのあれですか。
それを人間の日常に被せてるとか、その発想は好きだけど、どうして思いついたの。へらさん。
でも他にも、よくよく聴いたらヤドカリの歌だったりとか(グラウコトエ)するし
そういうところも好きです。
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by pinngercyee | 2013-03-25 19:14 | 音楽
小説冊子『月夜』『領域』『ワルツ』『乙女椿の咲く季節』の
委託販売をお願いしている中野タコシェ様に
先日、追加在庫を納品してきました♡

今なら、上記4種類すべて在庫がありますので
気になっている方は、ぜひ今のうちにお求めください♡
『月夜』『領域』『ワルツ』は各税抜400円、
『乙女椿の咲く季節』は税抜600円です。

通販サイト上には記載がありませんが、サイトよりメールを送れば
掲載商品と同じ要領で、通販していただくことも可能です。

タコシェ オンラインショップ

どうぞ宜しくお願いします。
(小声で言うと、私の手元の在庫もそれぞれ少なくなってますので、今のうちですよー)
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おこんにちは。
窓辺卒業のお知らせの裏で、ひっそりと春を迎えるためのものについて書いてみます。



あがた森魚『春の嵐の夜の手品師』


柔らかい匂いがして、強い風が吹く春の始めの日に、毎年唐突に思い出される歌です。
春を迎えた柔らかい夜に、これより相応しい歌を私は知りません。
「明日になれば全てが判るもの あなたが夢見た全てのことが」
春が訪れて、今まで冬が静かに守っていた夢や幻がすべて暴かれてしまうことは
やっぱり残酷なことなのだと思います。



シューベルト ピアノ五重奏曲『鱒』


名曲喫茶で働いていた頃、窓の外の桜が咲いて、黄色い柔らかい春の光が差し込む頃は
毎日のようにこればかり掛けていました。
春先のまだ冷たく澄んだ水の中を、すいすいと小さな魚が泳いで行くのが見えるみたいです。
鳥が鳴いて、光がさして、木漏れ日が揺れている、永遠みたいな幻。
春という季節が、幸せや生命の象徴みたいな美しさがあることを、思い出させてくれる気がします。




チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲ニ長調


これも上記に同じく、勝手に春のイメージな曲。
朗らかで、無邪気で、愛に満ちている気がします。
ヴァイオリンが先頭で子猫のように軽やかに踊るのを見守るように従うオーケストラ。
そして、光に包まれた力強さで全てを巻き込んで世界に満ちる主旋律。
言葉のない音楽とはいえ、こんなに生命力に溢れて可憐だと思わせる音楽って
凄いのだと思います。



春の音楽については気が済んだので、次は、春の食べもの。

贔屓にしている和菓子屋で、草餅や道明寺が並ぶのをずっと楽しみにしていたという
そんな話はありますが、ちょっと個人的すぎるので。

去年、街はぴの記事にも書きましたが、高野の桜のジャムは美しい食べ物だと思います。

春の日の幻 『新宿高野・薔薇と桜のジャム』



そしてこの季節、毎年思い出すのが、安房直子の短編小説『花びらづくし』。
小学校の図書室で借りた『風のローラースケート』という本に収められている一作でした。

日本の山間に暮らしている茂平さんの奥さんに、ある日一枚の招待状が届く。
「さくら屋にご招待します。花ふぶきの午後、おでかけください。
 お金は、百円お持ち下さい。ぜんぶ、五円玉で、おねがいいたします」
桜の精が催すお祭りに出かけた奥さんは、小さな注意を気に留めず、恐ろしい目に遭ってしまいます。
桜の花びらで作られた美しいものを並べ、女の人たちはみんなうっとりとしている半面で
こんなに恐ろしい思いをすることになるとは、誰も夢にも思っていなかったと思います。
これが例えば、架空の話でなかったとして。
これから満開を迎えて、人々がその下に集って、一面に春の景色を示し知らせる桜の花に
本当に怖いものは潜んでいないのでしょうか。

大人になっても、子供の頃のある日に桜の幻に背筋を凍らせた恐ろしさは、未だ私の中に
息づいていることを感じます。そんな作品、そんな幻を抱く一作です。
機会があれば読んでみて下さい。

桜の季節の怖いイメージというと、私は、坂口安吾よりも、梶井基次郎よりも、安房直子です。



あ、春の歌、唐突に二つ思い出した。

吉井和哉 『パール』

これは春というより夜明けの歌だけど、夜明けを迎える絶望は、春を迎えるそれと同じだと思う。
「夜よ負けるなよ 朝に負けるなよ 何も答えが出てないじゃないか」

イエローモンキー『プライマル』

小さかった女の子が、唇を赤く塗って大人のように笑い、卒業を迎える歌。
この歌を、私は大学卒業の時期に、ずっと聴いていました。「卒業おめでとう」
個人的な郷愁ですが、今でもこの歌を聞くと、苦しくてはち切れそうになります。
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by pinngercyee | 2013-03-16 15:27 | 音楽
街はぴ記事を書いたのでお知らせです。
今回はどちらも三鷹台。写真の掲載はない反面、どちらもエセイ色の強い記事です。

日常の中の非日常を眺める露天湯 三鷹台『神明湯』

露天湯のある銭湯『神明湯』。
近くには緑が鬱蒼と茂る玉川上水の疎水があります。

桜花に沈む深夜まで店を開けるサンドイッチ店 サンドーレ

キンシオタニさんに教えて貰った深夜まで店を開けるサンドイッチハウス『サンドーレ』。
早朝から深夜一時までやっているので、ふと思い立った時に、買いに行くことができました。
その心強さ。でも日曜と祝日はお休みです。

これからの桜が咲く時期に井の頭公園を訪れる方に耳打ちする気持ちで上げた二本です。
お楽しみいただけると幸いです。

(気に入って頂けたら5はぴ入れておいて貰えるとうれしいです♡)
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by pinngercyee | 2013-03-13 18:31 | お知らせ