カテゴリ:日々( 29 )

こんにちは。長いこと放置していました。
放置するつもりもなかったのですが、半年以上PCすら立ち上げることもできないまま
生活ばかりで慌ただしく時間が過ぎて行きました。

別に何をしていたという訳でもないのですが
生活の面で手いっぱいになってしまうと、本当にそれだけで力尽きてしまうものなのだなと
改めて思ったりしました。

春の金沢にも行きますと告知までしたものの結局行けず(ごめんなさい)
秋の大阪も行くつもりでいたのですが、引越しだとかその他の事情で結局行けず(すみません)
11月の東京も、結局申し込みをしませんでした。

暫く長い小説や、感じたことをきちんと置き換えるような文章を書いていなかったので
気付くと長いお休みを貰っているような状態になっていました。
ここ数年は、いろんなものを大切にしようとして、そのために無理でも何でもして
生活を保つことだけで手いっぱいだったのですが、ここにきてやっと、落ち着いた気がします。

今年の春に転職をして生活が変わって、今年の秋に引越しをして5年住んだ家を離れて
先月、飼っている黒猫二匹だけを連れて、静かな今の部屋に引っ越してきて
「時間って、こんなに緩やかに流れるものだったのだな」と驚くような気持ちで居ます。

引っ越して一か月が経って、ひさしぶりに、それこそ引越しをする暫く前から、半年くらいぶりに
PCを立ち上げてみて、私は静かな暮らしと時間を、少しずつ取り戻して、文章を書こうと思っています。

「最近ブログ書きませんね」
「新作はどうですか」
時折、私にそうやって声をかけてくれる方がいると、驚くような気持ちになります。

欲張って無理をすることが頑張ることではなくて
大事なものを大事にすることが頑張るということなんだなあと
確かツイッターの誰かの言葉だったと思うのですが、それは心からそうだなあと思いました。

そんな感じで私は元気です。
風邪を引いているから元気でもないのですけど、静かに強く暮らして
また文章や小説に近づいて行けたらなと、考えています。

ここ数年、映画も本も漫画すら、まったく受け付けなかったのですが
映画も本も漫画も、受け入れられるようになってきました。
もう少し。
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by pinngercyee | 2015-10-13 23:45 | 日々
7月6日に恵文社で催された『恵文社文芸部第一回』に参加させて頂きました。
恵文社という場所の中に存在するものひとつひとつを選んで買って持ちかえり
大切に宝物にするような頃から考えるともう15年もの時間が経っていることに驚きますが
初めてあの場所を訪れた頃の私は、まさかあの会場の中で自作の小説を発表できるとは
願っても到底叶わないことだと思っていました。

憧れと思い入れが在る場所なので、しつこく書いてしまってすみません。
ゆきめちゃんと京都を訪れることも、こんな機会がないと叶わなかったことで
ずっと前から、私の好きな場所を彼女に案内したいと思っていたことも叶って
今回の旅は本当に、私にとって嬉しく特別な数日間になったと思います。
旅に関してはまた追って。

当日、危ぶんだほど雨は降らず、7月といっても暑くは感じないほどに涼しく
私とゆきめちゃんが一乗寺に着いたのは午前10時半頃だったと思います。
叡山電車を降りて、見知った道を辿って、恵文社の前に立つと
私の知っている建物より入口の数が左側に一つ増えていることに気付きました。
この日の会場となる恵文社Cottageは昨年11月に作られたイベントスペースらしく
そう云えば、私はそれ以降でこの場所を訪れていなかったんだなあということに合点します。

先着順で机を選んで良いとのことで、ゆきめちゃんと合同で机を分け合うこの日
私たちは会場奥の角に置かれた長机を選びました。
ぽつぽつと出展者が集まり、それぞれのブースを準備している中で
不意に木の床を踏む足音から、ここが恵文社であることを実感したことを覚えています。

「文学フリマのような大きな催しではないのだし、恵文社目当てのお客さんが覗いてくれればそれでいい」というくらいの気持ちで開始の時間を迎えると、思ったよりも多くの人が会場を覗いてくれて、嬉しかったです。
会場の中央にはアンティークの椅子がいくつも置かれ、足を止めてくれた人は手渡したチラシやサンプル冊子を持って、椅子に座って、イベント会場で忙しない中で目を通すのとは違ったやりかたで、例えば喫茶店で買ったばかりの本を開くようにして、冊子を扱ってくれたことが嬉しく思えました。

混雑する時間はありませんでした。
でもお客さんが途切れる時間もありませんでした。
老若男女様々な方が興味を持って覗き込んでくれて、お話をすることができました。
その中で、友人の顔が不意に現れた時の驚きと喜び。
遠くに住んでいるけれど、ところどころで顔を合わせる小紫ちゃん。
毎年一緒に二人で旅行をしていたけれど、赤ちゃんを産んだから当分は忙しそうで会えないと思っていたふかいちゃん。
京都時代の飲み友達の国生君とピエール。
5月に来た時、おうちにお邪魔してもてなしてくれたゆりちゃん。
その前の夜、バー探偵で隣り合って話をした可愛い女の子であり映像作家であるまいちゃん。
「『スノビズム』を読んで、とても良かったから『マズロウマンション』を買いに来ました」と言ってくださった方がいたことも、嬉しくてとても印象に強いです。

この日、催しの一環として15時頃から朗読の時間があったのですが、目で字面を追うやり方とは違い、会場内の全ての人が息を飲んで耳を澄まして、一本の糸のような表意の声を注意深く手繰っていくやり方での言葉の受け取り方を久しぶりに経験して、とても新鮮に思いました。
22歳の頃に参加していた岡山の朗読詩のイベント『ハッピーヒッピー』以来です。
詩のように奇を衒ったものや散漫なものではなく、この日朗読されたものは意味を通じて手を引いて知らない場所へ連れて行ってくれるような文章が多く、中庭に溢れる柔らかい午後の光と静かな甘音と相まって、とても良い時間を過ごすことができたと思います。

お隣のブースに座っていたのは、詩人のほしおさなえさんでした。私は彼女のことを以前から一方的に知っていて、(というのは、ほしおさんは西岡兄妹の千晶さんと組んで本を出していて、私はそれが好きで、という話は前にも書きましたね)そのことをご本人と挨拶させて頂いた時に言ったら笑ってくださって、とても落ち着いた可愛い人なんだなあと思いました。彼女は140文字で完結する超短編を名刺サイズのカードに刷って、それを販売していて。朗読の時間でほしおさんに指名が来た時に、「では」とその中からいくつかの作品を朗読なさったのだけど、その声が可憐で強く、とても聞きやすい通る声で、そしてその内容が他愛なく可愛らしく、だけど無理だと思える140文字の中にちゃんと物語が在って、着地までしていて、凄いなと感嘆したことを憶えています。言葉の強さと扱い方を知っている方なのだということが実感として感じられたように思います。
「次は、どなたが」
この催しを企画した恵文社の保田さんが司会となって、会場の中を見回した時に、そわそわと周りを見回していると、ほしおさんに腕をつついて「読まないの?」と言われました。私は読みたかったのかもしれません。でも私の持ってきている自作のものは、どれも読むには長すぎる長さの小説ばかりで、それで尻込みをしていたのかもしれません。
声を掛けてもらえたことで、私は固まりそうになっていた決心をして、挙手をしてみました。持ってきた冊子の中から、『スノビズム』を開き、熱を出して眠っているNを見下ろしながらポトフを煮るくだりを、声に出して読みました。自作の小説を音読するのは初めてでした。
人前に立つのが苦手なこともあり、震えそうになる声を震えさせないよう、焦って早口にならないよう、自分の体を従えることの難しさ。でもそんなことを考える隙もないくらいで、私の朗読した言葉は私の口を離れて、午後の空間に溶けて広がり、消えて行きました。言葉の音の消えた先を追いかけようにも、もうどこにも追いかけることはできないのだという実感を抱きながら、私は2ページ程度の文章を、読み上げることなんて全く想定しないまま部屋のPCの前に一人きりで膝を抱えて書いた文章を、文字ではなく声を通して20人以上の人に投げかけました。
(私の声を聞いてくれた人は、私が描こうとしたものを受け取ってくれたのだろうか。)
朗読の催しが終わり、イベントの終了する18時までの時間、再び静かに時間が流れ始めた中で、二人の人が「さっき読んだ物語の、あの前後を知りたくて」と『スノビズム』を求めてくれて、
(なんてことのないシーンを選んでしまったのに、拙い私の声を通してでも、届いたものがあるんだ)ということが感じられ、勇気をもらったように思えました。

終わった後、打ち上げに少しだけお邪魔させてもらい、保田さんと運営を手伝っていた方たちとお話できて良かったです。30分ほどで抜けて、ゆきめと一路京都駅へ。国生君とピエールが買ってきて差し入れてくれた蛸虎のたこ焼きを開けて、この数日間のことを思い返していると気が付くと眠ってしまっていました。

そんなこんなで終わった二日間でしたが、本当にあっという間で、その割に素敵なものを一杯見て、楽しい思いをいっぱいして、嬉しいことが沢山あって、美味しいものをたくさん食べて、久しぶりの友人や、会いに来てくれた方に会えて、特別な時間を過ごすことができたと思います。
参加して良かったです。恵文社文芸部。
ゆきめちゃんと同行できて良かったです。楽しかった!
沢山歩かせてごめんね、私のわがままで見せたいものが沢山あって!

恵文社文芸部は10月に第二回を計画しているそうで、9月の大阪文学フリマと、11月の東京文学フリマの間の日程なので、私はまだ参加を決心しかねているのですけど、可能であれば出られたらいいなあと思っています。
保田さんに「せっかく第二回をやるのに、第一回と同じ人が出展しないほうがいいのではないですか?」と聞いた時、「出たいと思ってくださった人が参加してくれたらそれでいいんです」って言ってくださったので、第二回はどうかわからないけれど、この催しが、第三回、第四回と回を重ねて続いて行けばいいなあと心から思いました。
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by pinngercyee | 2014-07-12 14:22 | 日々
牟礼鯨さんと容ちゃんお二方からバトンが届きました。ほんとミクシイみたいですね。懐かしい。
いぬちゃんは自分で言うけど真面目で素直なので、あまり何も考えずに答えたいと思います。

1.いつもどうやってアイデアを出してますか?
毎日、目の前にある景色や感情をなるべく全部憶えておこうと思っています。
ふとした時に引き出しを開けた時に見つけられるように。
積極的には出さないけど、出てきたら最優先で大事にします。

2.アイデアが出やすい場所は? オススメがあったら教えてください。
一人で歩く帰り道に一番考え事をしてる気がします。
書いてて困ったら、お風呂に入って頭を洗います。頭を洗うと必要なことが落ちてくる気がします。

3.作品を仕上げるのにどのくらいかかりますか?
40枚以下の短編なら1~2日で書いてしまいたい。
100枚以下なら3~4日で書いてしまいたい。
200枚程度なら一週間程度で書いてしまいたい。
けどそうも行かないので、上は目標ラインです。
マズロウマンションは仕事が忙しかった時期に書き始めてしまったこともあり三週間かかりました。
毎日21時に帰宅して22時に床に倒れて寝て、2時に目が覚めて3時から7時まで書いて会社に行くという
生活を三週間続けました。あれは頑張りました。
一度書き上げたら殆ど直しません。誤字と明らかなエラーぐらい。なので手直しも数日です。

4.今までで一番嬉しかった感想は?
まだ文章をまともに書き始めていない時期に、愛犬が死んだことを書いた文章を読んだ師匠が涙してくれたこと。
あんなに凄い人の心を動かす文章が、私に書けることがあるんだと勇気をもらいました。
あと、初めて詩を書いた頃にもらった「すごく品があって真っ直ぐで信念を貫いて行こうとする心意気をヒシヒシ感じます」というお手紙を今もこの机の引き出しに入れて宝物にしています。

5.尊敬する人は?
作家として尊敬するのは、自分の書くべきものに何より誠実な人。私の書けないものを書く人。
人として尊敬するのは、優しい人。私にはないレベルでの慈愛や博愛をもっている人。
作家として敬愛するのは、綾辻さん、久世光彦、鳩山郁子さん。

6.目標とかありますか?
これ、恥ずかしいんですけど、正直に言うと、死んだ後に天国で久世光彦と三島由紀夫と酒が飲みたいので
彼らに読まれて恥ずかしくない、欲を言うなら彼らに存在価値を認めてもらえる作品を書いてから死ぬこと。

7.書きたいジャンルは?
私の頭が良かったら、スーパークールに明晰で最高なミステリを書いてみたいですが
まあ無理(推理小説研究会でよくよく身に染みました、あれ数学できなきゃ無理)なので
私は誰かにとっての特別な記憶を残せる情景を書きたいです。

8.回してくれた人の作品どう思う?
鯨さん:
読んでると時々、澤田さんは実在なんじゃないか、これ実話なんじゃないかと思います。
鯨さんにとって必然な内容は、私にとって新しいものです。

容ちゃん:
初めて読んだ時に、文章に湿度と匂いがあって好きだなあと思った印象が強いです。
人の文章自体に惹かれることが滅多にないから。

9.回してくれた人についてはどう思う?
鯨さん:
チャーミング。偶然ブースが隣だったり、遠征先の大阪の喫茶店で出くわしたり、縁を感じます。
大学一緒だし。

容ちゃん:
大阪文学フリマに出たことで詩架のお二人に知り合えたことはとても大きな収穫でした。
出会ってくれてありがとう。心をときめかせるもののツボが近いので、これからもときめきを共有したいです。

10.最後に回したい絵描きさん&字書きさん をどうぞ
花森ゆきめちゃん
まどりちゃん
tamaxさん

お時間あるときに♥
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by pinngercyee | 2013-12-17 01:03 | 日々
あべし君と最後に会ったのは、何年も前に
高円寺の商店街を歩いていた時にばったり出くわした時だったと思います。
あの時、立ち話をして、たしか私は当時まだ吉祥寺に住んでいて
(何故それがわかるかと言うと、足立区に引っ越した現在、用事がないと高円寺に行かないからです)
それが何年前かと言うと、少なくとも3年くらい前の話になるんじゃないかなと思います。

そもそもどうして絵描きのあべし君と知り合ったのかと言うと、私がライナーノーツを書かせてもらったCDパーマネントジョニーの『true bypass』のジャケット絵を描いていたのがあべし君だったからなのでした。

パーマネントジョニー格好いいバンドだったなあ、阿川さんと津田君は何をしてるんだろうなーと
時折思い出すけれど、会う機会もないまま、彼らの動向も知らず何年も経ってしまいました。
そんな時に、twitterにあべし君が急に浮上して、個展をやるというので、これは行かなきゃと
行ってきた次第なのです。



会場は高円寺のパル商店街のソフトバンクの角を右に曲がった場所にある『アリスと豆の木』というギャラリーでした。
会場に入るとすぐに「うおおおお?久しぶり!!」と迎えてくれたのが、めちゃめちゃ嬉しかったです。

当時から、「絵がめっちゃ上手い」「べらぼうに可愛い女の子を描く人」という印象だったあべし君ですが
今回、ギャラリーの壁に並べられた作品実物を近くで見ると、予想より遥かに強烈な力に
うっかり膝が折れそうになりました。

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「原画見るの初めてじゃない?」
「そういえばそうだね」
「いかがでしょう」
「いや、なんか予想以上で膝に来た。めちゃめちゃ素晴らしいですね」
壁の額の中で笑う女の子一人一人が、そこに居るみたいなぶれようもない存在感で在って
目に生気や感情が宿って、服は纏われた布であることが自明な皺と影を添えて在って
私は、口を開けて見入るばかりでした。
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「いや、すごいね。感動しました」
「ありがとうー」
「凝ったポイントを言うと」
「うん」
「この、目のふちの粘膜に、白い点を落とすと生き生きするの」
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「あ、本当」
「でしょー」
「かわいいいい」
「でしょー」
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「この星が無数にあるやつ、よく描いたね」
「いいとこ見るね、それ、苦行だった。後悔した」
「だと思うよ。その割に全然ブレがないのが凄い。輪郭フェルトペン?」
「ううん、主線だけGペンで、あとは全部筆」
「すごいね」
「均等な線を引く機械みたいになるの」
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「すごいねー」
「ありがとう。個展も初めてなんだよねえ」
「そうなの?」
「うん。人知れずずっと描いてたから」
「もっと活躍したらいいよ」
「そう?」
「本の装丁とか、挿絵とか、CDのジャケットとか、デザインとかしてほしい人、五万と居ると思うよ」
「そうかなあ」
「うん。あべし君の絵を見たら惚れ込んで頼みたい人って、絶対いっぱいいる」
「そうかなあ」
「私、絵を見て、腰抜けたの初めてだよ。美術館とか行くけどないもん、そんなの」
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「これねえ、描く前に一面にこの色を塗ってるの」
「こういう色の紙なのかと思った」
「古っぽさが出したくて」
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「画集とか出さないの」
「需要あるかな」
「私は欲しいよ。ハードカバーで」



会話をだらっと書いてしまいましたが
何というか、本当にその場で驚きながら少女たちを見つめるしか、できなかったのです。現地で。
その後に、吉祥寺で私は別の友人と会う予定があったのですが
「今見てる絵が素晴らしくて見せたいから、高円寺に来て」と友人を呼びつけてしまいました。



残念ながら、私がこの個展を訪れたのが昨日で、個展の期日が今日までで
この記事を見た人は、個展に間に合わないことになってしまうのですが
「こんな凄い絵を描く人がいる」ってことを知ってくれただけで、それで十分かなと思います。
展示やってる最中は、さすがに展示作品の写真をアップで載せるのも悪いのかもしれないし
展示が終わった今なら、遠慮なく近影を載せちゃえるということもあり。

すごいのです、あべし君。
絵の依頼は随時受けているそうなので、気になった方はぜひ。

ギャラリーのサイトから、原画の購入もできるみたいです。
私ももう少しお金持ちなら即買いしてます。
『アリスと豆の木』
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by pinngercyee | 2013-12-02 00:52 | 日々
去年の反省を踏まえ、12月はクリスマス気分で過ごそうと思い、去年書いた記事の修正しました。
私にとってのクリスマスは、やっぱりこんな感じです。
そして記事の中でも書いてるけど、貼りなおした動画のハイドさんが美しすぎて天使。



先日行ったイベントでYazzmadをまじまじと見て
(今まで何度か見た時は
「歌上手いなあ」「透明感が凄いなあ」「曲がめちゃめちゃ綺麗だなあ」
と単純に「結構好き」だと思っていたのですが)
今回見て、
「ギターが綺麗すぎてやばい」「ベースの人が見たことない弾き方しててめちゃめちゃいい」「ドラムの人めっちゃ上手い」
と素直に感動したので、CDを買いました。
これです。


一聴して、気になる人は手を伸ばしてみるといいと思います。

ベースの音が、音源ではあんまり前に出てないのだけど、ライブ行く機会あったら見てみて下さい。
度胆抜かれます。
私は「ベース見にライブ行きます」と握手しながら本人に言ってしまいました。

(上記試聴の中にある『最愛の人』の半端ない山下達郎感はギターの音のせいでしょうか。)

★追記

この曲めっちゃいい。

これもいい。



上記と同じイベントで、何度目かの聖(まさ)さんを見て、同じくCDを買いました。

ライブで聴いたことのある曲をまじまじと聴いてみて、驚くくらい好感が持てました。
全く衒いのない正面からのキャッチーさは、潔さだと思いました。
この人の歌好きです。また聴きに行こうと思います。頑張ってください。応援します。



あ、あとつい先日、友人が教えてくれたmoranの『紅差し』という曲のPVを見て
綺麗な男性が女の子のスカートの裾に手を入れて、おもむろに苺を取りだして食べるくだりが
エロくて美しくて最高だと感動しました。





街はぴのライター更新のご連絡を頂けまして、毎度ながら胸を撫で下ろしています。
ペースが遅いですが、一本一本大事に紹介したいと思います。宜しくお願いします。



ところで、現在うちには黒猫が三匹います。
呉竹(くれたけ)さん、轍(わだち)さん、小さいのがヨモギちゃんです。
呉竹さんと轍さんはメンズ(6か月)で、ヨモギちゃん(2カ月)は女の子です。
呉竹さんと轍さんがPCのキーボードの上を横断しまくるせいでか、PCの『f』キーが壊れて困っています。
ついでに手術代で、現在私は大変貧乏です。
今日もLIPHLICHとyazzmadが出るライブがあるのですが、貧乏なので家にいる次第です。
なので、今日は記事を書くことに専念しようと思います。
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by pinngercyee | 2013-12-01 16:29 | 日々
空気の冷たさが増すにつれ、忘れていた歌を思い出すようになりました。
心細さや人恋しさと間違えてしまうこの季節に聴くべきは、少女の透明感を宿した音楽だと思います。

中谷美紀『逢いびきの森で』


中谷美紀『汚れた脚』

この二曲は、高校生の頃から聴いてるアルバム『食物連鎖』の3曲目と4曲目に入ってます。
私にとっての『少女』という倫理は、このアルバムで描かれたものが背骨にあると思います。
『逢いびきの森で』は小西康晴作詞作曲。
『汚れた脚』は、売野雅勇作詞、坂本龍一作曲。
松本隆の歌詞が凄いことも、私は中谷美紀の歌で知りました。

中谷美紀『雨だれ』


他に、『水族館の夜』『鳥籠の宇宙』あたりもすごい好きなのですけど
この辺はYOUTUBEになかったのでざんねん。
肌寒くなった季節には、心細くも何かを信じる孤独で潔癖な少女の視野を経験してみるのに
好い季節だと思います。
中谷美紀の音楽は、ほんの一例でしかないけれど。



Jane Birkin『Jane B』


Jane Birkin『Baby Alone In Babylone』


久しく考えていなかった少女という概念を考えてみた時に浮かぶのは、上記で貼った中谷美紀の歌と
ジェーンバーキンのことでした。
ジェーンは現在もう60を軽く超える女性ですが、彼女は現在も一人の身軽で屈託のない少女のまま
年齢を経て生きていることを感じます。
ですが、彼女が本物の少女で会った頃に宿していた色濃い孤独や憂鬱さの影は、間違いなく
結晶に近い純度の、少女という概念の核に近いものだったと思います。

Jane Birkin『Yesterday, yes a day』




音楽以外で、少女について考えた時に思い出すのは、綾辻さんの描く少女のイメージです。

あと、京都の古い喫茶店で、姿勢よく給仕する少女たちへの憧れが強いです。
歴史を重ねた静謐な場所で、端居する楚々とした佇まいの女の子たち。
私も名曲喫茶で延べ三年働いていたものの、その少女像に近付きたいという憧れは
結局叶わなかったような気がします。

あと、思い出したのが、恵文社で見つけたロルの燐寸に記されていた
「少女は燐寸を擦るために、煙草を喫う」という一文。
とても端的に、的を射ている言葉だと思います。

そんなことを考えたのも、下北沢『バブーシュカ』の記事を書いたからなのかもしれないです。
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by pinngercyee | 2013-11-03 18:42 | 日々
今日が、余りに綺麗な、青く高い空の下で柔らかく金木犀の香る秋の日で、居ても立ってもいられなく
衝動的に散歩に出かけました。
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行先は、なんとなくで根津・千駄木。
イヤホンは、秋になって思い出す小沢健二です。
歯車君がタイミングよくtwitterで「小沢健二のラブリーを爆音で聴いてる」と言っていたことも
理由の一つかもしれません。
こんな美しく晴れた秋の日に、生きていることを思い出すような実感するにうってつけの日に
聴くべき音楽は、愛と予感に満ちた小沢健二は相応しいように思えました。

ラブリー

「Life is a show time すぐにわかるのさ 君と僕とは恋に落ちなくちゃ 夜が深く長い時を越え」
この歌は、聴くタイミングをすごく選ぶ一曲だと思うのですが、今日の明るい秋の日の下
知っているようで知らない街を、明るい未来への予感を胸に、好奇心の導くままにほっつき歩く午後、
とても楽しく相応しくそぐうものでした。
この歌って、具体的な恋愛の歌と言うよりも『生きている中で予感する未来への恋心』みたいなものを
歌ってるんじゃないかしらと思います。
「Lovely Lovely Way Can't you see the way it's a」
ここの後半が近年のコンサートでは、『完璧な画に似た』と歌詞が改められています。
運命的なものに導かれて、明るく美しい人生の予感を信じる時の歌だと思います。

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住宅街の一角で、音もなく色付いていく洋酒山牛蒡。

大人になれば


ある光

「この線路を降りたら全ての時間が魔法みたいに見えるか 今そんなことばかり考えてる 慰めてしまわずに」
頭が良くてセンスのいい、でも一人でしかない痩せっぽちの青年が、真摯に人生を思う姿を
誠実に歌という形にしたのがこの一曲なんじゃないかという気がしました。

地下鉄を千駄木で降りて、知らない道を気の向くままに歩いていくと、東京大学に突き当たりました。
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柵越しに覗き込んでみた東京大学構内のアカデミックな空気に、ミーハーな気持ちでときめいて
門が開いていたので、ふらっと潜入してみました。
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母校ではない大学に潜り込むのは、そわそわしますが楽しくてとても好きです。
大学それぞれの構内を歩いた時に感じる空気や雰囲気みたいなものが
その学校の持つ空気なんだなあと感じたりとか。

指さえも

小沢健二の曲の中で、というよりも、世の中の歌で、最も甘い歌なんじゃないかと思う一曲。

おやすみなさい、子猫ちゃん!

すいません、こっちのほうが甘かったです。最高潮ロマンチック。
「ディズニー映画のエンディングみたいな 甘いコンチェルトを奏でて静かに降り続ける お天気雨」
っていうフレーズが、どうしてこれほどまで甘く響くのか、全く分かりませんが、なんだか泣けてきました。
「夏の嵐にも、冬の寒い夜も、そっと灯りを消して眠ろう またすぐに朝がきっと来るからね」

夢が夢なら

この歌、すごい好きなのですが、予想外にすっごい楽しそうなPVで驚きました。



軽い気持ちで潜入した東京大学の中が予想以上に広く、私は迷って歩き回った挙句
やっと出口に辿り着いたと思ったら、そこは上野公園の池の前でした。
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根津のノマドでフレンチトーストを頂こうという算段が崩れ、とは言ったものの
根津まで戻るのも嫌で湯島まで歩き、そこから千代田線に乗って渋谷方面へ。

ブルーの構図のブルース

これは、個人的には船の中で聴いた記憶と重なるのですが、一人で居ることが怖くなくなった曲でもあります。

渋谷のパルコ3の4階にあるONLY FREE PAPERで、すみれちゃんの作る冊子『おふざけ人形』を入手して
今度は原宿まで歩きます。
『マズロウマンション』執筆時に協力いただいた仙境さんに献本して、焙煎したばかりの豆を分けて頂き帰宅。
「この小説は良くできてるけど、やっぱり原作の力が凄いよ。原案がとにかく秀逸」との言葉を頂き
「そうだよね、私もそう思う。じゃなきゃ、人の原作のものわざわざ書こうと思わないもの」と応えました。

何気に、めちゃくちゃ歩いたような気がします。足が重いもの。
今日の日記はそんな感じです。
気が済んだので、足に湿布を貼って眠ります。
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by pinngercyee | 2013-10-14 02:49 | 日々
秋になるのは、やはり急な気がします。
昨年も、ここで、「急に夏が死んでしまって」と書きましたが
やっぱり今年も暑さを忘れて肌寒さを意識したのは、ある日突然だったように思います。



秋になったら、と思い出したものを書いてみようと思います。
まず、秋の夜の音楽。

sleepingdog 『Untitled Ballad Of You And Me』

このCDをずっとリピートで聴いてるイメージです。私にとっての秋の夜。白ワインがあっても好い。

vashti bunyan 『If I Were』

一人きりで肌寒さを思い出す時の音楽。

kyooo 『Tower』

以前も貼った動画ですが、やっぱり大好きなのでこれ。
暗闇の中で、手の届かない遠くに灯る明りを眺めている時の気持ちを思い出します。
それにしても、声も歌もギターもなんて静謐なんだろう。
soundcloudにUPされている作品たちも可憐で素晴らしいので、よければぜひ。
http://soundcloud.com/kyoooooyk

saint etienne


冷たく乾いた空気の中で、寂しくなりたい時は、個人的にsaint etienneです。
1999年に出た『misadventure of saint etienne』というアルバムが大好きで
引っ越しなどのどさくさで紛失してしまってから長く聴けていないのですが
先ほどアマゾンで見てみたら絶版になっていてショックでした。
saint etienneは何となく京都の記憶と重なります。京都にいた頃は年中こんな感じでした。



なんか寂しくなってきたので、毎年の私の秋の夜の愉しみ『ツインピークス』のことを書きます。
もう本当、ここ何年かは毎年秋になると、ツインピークスを見たくなって毎年見ているので
いい加減内容やセリフや展開を把握してきてしまったのですが、それでも今年も見たくなっているので
きっと今年もずらっと借りてきて毛布に包まってみるのだと思います。

こうやって見てみると、珈琲を飲みまくる作品ですね、これ。
珈琲とチェリーパイに大はしゃぎするクーパーさんがかわいい。かわいい!!

ホテルで逆さ吊りトレーニングをしているクーパーさん。

森の中で演繹法的操作実験をするツインピークス署の愛すべきご一行。テーブル上のドーナツが壮観。

いえ、別に、クーパーさんに萌えるために見てるわけではないんですが!!
面白いので、未見の方、この秋の夜に見たらいいと思います。おすすめ。



あと、何だろう。
寒くならないうちに、日比谷公園の松本楼のテラスで一度くらいはお食事しないとと思ってます。
素敵なの。
ここはイチョウが黄色くなる頃でもいいかも。

あと、秋になったら食べたいものは、吉祥寺の武蔵野文庫の焼林檎ですかね。
これはリンク先の記事に詳しく書いてるので、そちらぜひ。
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by pinngercyee | 2013-09-29 03:15 | 日々
皆様、御機嫌よう!!
こういう普通の記事書くの、久しぶりな気がします。

そうなのです。入稿したのです。
何をって、11月4日の文学フリマで発表する新刊『マズロウマンション』の冊子原稿をです。

ここのブログご覧になってる方は「ん?」って思うかもしれないですけども
そうなの、こないだここに考察記事を書いたLIPHLICHのCD『マズロウマンション』を原作に
小説を書いたのです。
※曲を知らない方も独立した小説としてお楽しみいただける作品に仕上げてますのでご安心くださいませ!

今までに私が書いた中で、恐らくダントツの出来なので、どうぞご期待ください♡
(自分の原作だったら嬉しいのですが、そうではないので悔しいです)

そうそう。これに合わせて、ちゃんと初めて告知しますが、次回も出ます。文学フリマ!!

「第十七回文学フリマ」 開催概要
開催日 2013年11月 4日(月祝)
開催時間 11:00~17:00
会場 東京流通センター 第二展示場(E・Fホール)
アクセス 東京モノレール「流通センター駅」徒歩1分
一般来場 一般の方は入場無料です!
サークル数 約600ブース
主催 文学フリマ事務局


今回も、前回大阪に続き、花森ゆきめちゃんとお隣です。
そして、話の流れで、この日、私は男装して皆さまをお迎えすることになったので
どうぞ冷やかしにでも遊びにいらしてくださいまし。

新刊『マズロウマンション』が自分で言いますが出来が良いので
品薄の既刊冊子はあんまし持って行きません。
新刊『マズロウマンション』読んで頂ければそれでいいです。くらいに自信作。

ホラーでミステリーで純文学で、すっごい面白いやつ!!と思って書きました。
実際のところがどうなのかは、ご覧になってご判断下さいまし。

『欲望だらけマズロウマンション』と揶揄される一人の男が築いた『この世の楽園』で
紡がれていく愛と欲と夢と憧れと軽蔑と絶望の日々。
彼の企み、少女の野望、ウサギの嘆きと、渦中で目撃者となってしまった私、ウェンディ。
ベールに包まれた顔を決して見せない管理人リリーの抱く過去。
この建物に隠された本当の姿とは。

「ここで暮らすためには幾つかの決まりを守って貰わなくちゃいけないのだけど
――できるかしら。ウェンディ?」


ご期待、ご来場くださいませ♡
11月4日、文学フリマ会場にて、お待ち申しております!!(^O^)

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by pinngercyee | 2013-09-15 16:30 | 日々
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マオさん、こと大橋学さんと知り合ったのは、画家のさらさちゃんが切っ掛けの人の縁でした。
もともとジブリが好きなので、アニメーターの人は凄いなあと思うことはあれど
身近でお話しする機会もなかったのですが、マオさんと知り合ったことでアニメーターの方たちの
職人気質と絵に対する意識のようなものを知って、改めてアニメーションの偉大さに気付けた気がします。

マオさん、こと大橋学さんは15歳からアニメーターの仕事を始め、64歳になる現在まで
アニメの世界の最前線で絵を描き続けてきたベテランアニメーターの方です。
7月に阿佐ヶ谷の喫茶店で催された展示(これも伺っていて、素晴らしかったです)の時には
アニメーターの側面よりも、絵とともに生きた人生というものが示されているように感じましたが
今回のこのギャラリーゴーシュでの展示では、アニメーターとしてプロフェッショナルな仕事をする
側面が追ってあり、展示されているそれぞれの作品一枚一枚に、息を飲みました。
(以下、009も含めて画像掲載の許可を頂いています。マオさん有難うございます!)

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009かっこいい。
同席したアニメーターの方が「何十年ぶりにさらっと描いたのに、これ以上ない本物」と
言っていたのが印象に強いです。

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火の鳥。さらさらと書かれた筆致が全て残る一枚、すごい。そしてかわいい。

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ボビーに首ったけ。正直これが一番すげええと鳥肌立ちました。
まんま吉田秋生の絵です。すごい。ボビー。本物過ぎる。。

そして、YOUTUBEにあったのが、格好良すぎるので貼っておきます。
バイク乗ったことないけど、こんなに風を切って風景が流れてって、息が止まる思いです。
見てるだけで引っ張り込まれる映像って、これがアニメーションの力なんだなとか。
スタッフロールの中にも、アニメーションディレクターとして大橋さんの名前がありました。

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スペースコブラ。格好いいいい。。。

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ポポロクロイス物語。龍……!(絶句)

すごいでしょう。すごいんです。現物を前にすると、更に凄いんです。
絵が好きな方、絵の力を前にしたい方、アニメーションの力を信じる方は
このマオさんの展示、行って損はないと思います。

アニメーター大橋学/さ魔よい50周年記念原画展
2013年9月6日(金)~2013年9月27日(金)
13時開廊~19時閉廊 会期中無休 入場無料
ギャラリィ・ゴーシュ 電話03-3398-3449
167-0051 杉並区荻窪5-10-22美好屋ビル2F
JR中央線総武線、丸ノ内線「荻窪」駅下車、南口徒歩5分
企画・主催 日本アニメーション文化財団 協力:アニドウ


昨日は、招待客のみでのトークイベントが催されていて、アニメ監督の小林治さんの司会の元で
マオさんのアニメーターとしてのお話がされたそうなのですが、私はそれには間に合わず。。
撮影されて、その内容は後日、アトリエクラウドの新しいブログ『大橋学のアニメーション・ノート』
公開されるそうなのでそれを楽しみに待とうと思います。聴きたかった!!



追記

昨日は、前回同席して知り合った小林さんと浜崎さんとも再会できて、とても嬉しかったです。
小林さんはツイッター上でいくつか作品を教えて下さったのですが、それもひとつひとつすごいの。

パラキスEDの、本編から連想できないくらいのお洒落でキッチュでポップな演出やばい。

小林さんは拙作『ワルツ』の映画映像を見て
「僕だったら、あれは引かずに撮る」とおっしゃってくれました。
ダンスの力を示すには近くで主観で撮った方がいい、って目が覚めるみたいな指摘。

浜崎さんは、先日お渡しした拙作冊子『窓辺作品集 二、死』を読んで
「面白かったです。楽しめました」と言ってくださって頭が下がる思いでした。有難うございます!!

(嬉しかったので、ちょっと自慢しちゃってすいません。えへ)
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by pinngercyee | 2013-09-08 14:21 | 日々