ミステリ研式典行ってきました

いってきました。一応、一応OGの端くれなので!
当時、あまり真面目な会員ではなかったものの、一回だけ犯人当ても書きました。実は。
今考えると、初めて完結まで小説を書きあげて、初めて人に読んでもらったのって、それです。
厳しい先輩諸氏から「思ったよりちゃんとしてた」というコメントを頂けて
一気に気が抜けて嬉しかったことを憶えています。

そんな話はよいのです。30周年の時は私自身バタバタで開催自体を知らなかったというのもあり
今回が初めての式典参加だったので、「式典だって!パーティー!!おめかしせねば(@@)」と
焦っていたのですが、そしてツイッター上で綾辻さんに「普通でいいと思うよ」と宥められつつ
(でもパーティーだし!OBってみんな大人だし!派手ではなく綺麗めにしていかねば)と
結婚式に着るワンピースで、パールのネックレスしてヒール履いて行ったら、見事に浮きました。
式典自体は京大の講堂で行われる立派なものだったのですが、現役生はジーンズ履いてるし
OBの人も小奇麗とはいえチノパンみたいなラフな格好してるし、一人結婚式状態の私浮く浮く。

初対面の人の多い立食パーティーの会場で、話す人に「あなたは誰?何でここに居るの?」と
OGだと思ってもらえない状況続発でとても寂しい思いをしました。コンパニオンじゃないです。
「私、浮きましたね」というと、近くにいらっしゃった綾辻さんに「だから言ったのに」と
更に窘められるという。
在籍当時以来に久しぶりにお会いしたお姉さんに「式典て言ったって、ミステリ研だよ?」と言われ、「そうでした。忘れていました」と答えたことを思い出します。

久しぶりにお会いした先輩諸氏、同期諸氏の皆さま、あんまし変わってなくて元気そうで
話すととても面白くて、いろんな方にお会いできて嬉しかったです。
十年以上前に二年ほどだけ在籍した幽霊会員の私を憶えていてくださって有難うございます(;;)
こんなんですが元気にやっています。地道に純文学を頑張っています。。。

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式典は、創立メンバーの方々のトークから、出身者の歴史を辿って、出身作家のトークへ移り
最初は麻耶さんと法月さんと円居氏と森川氏の四人だけで始まったトークが綾辻さんの登場により
我孫子さん小野さん、出身編集者諸氏を前方に迎え入れる状況になって、とても面白かったです。
そうやって話を聴いていると、40周年と一言で言っても、毎年色んな人が入会し卒業して
ここに居る人たちは推理小説研究会に入ってに大学時代をミステリに捧げることでその後の人生も変わった人たちなんだなあと、とても感慨深い思いがしました。
私はミステリ研に入ったことで「好きだけど書くのは、私には無理だ(難しすぎる)」と線引いたことで逆に開き直ることができて、純文学を書こうという覚悟ができたので、逆の意味での影響を受けたと言えるのかもしれません。

余談ですが、ミステリを書くことって、数学的な構成能力が必要だと思うのです。
書く前に仕組みを全て組み立てて、それをスマートにひも解くための構築・操作に徹するというか。
私は、目の前にある紐を途切れないことを願いつつ、手繰り寄せるような書き方で小説を書いているので、その手法や伏線の張り方や、鮮やかな手際の美しさなんかに感嘆するばかりで
全く真似ができないことをここに白状致します。(そういう意味でマズロウマンションはがんばりました。あれは私なりの謎解き小説というものへの試みだったので)

トークが終わり、休憩を挟んだ後、課題図書毎のグループに分かれての感想を言い合う回になり
私は綾辻さんの『十角館』を再読したので、そのグループへ。一人ずつが感想を述べ合う中で、途中から綾辻さんご本人が「せっかくなので」と椅子を持って輪に入り、現役生OBともども場が震えたことを経て、私の番が来てしまい、清廉な潔さのミステリを読むこと自体がとても久しぶりで、あの一文に初心のままに再度震えたこと、そしてその一文のために構築された世界の、描かれていない裏側での情報の扱いのスマートさと正しさに、改めて感嘆したことを伝えました。

「叙述にしてもね、他のトリックにしても、もっと言ったらミステリだけじゃなくて小説全般に言えることだと思うのだけど、本当に、好きで好きで朝から晩まで考えるくらいのもので、書いたものでないと、面白いものにはならないよ」という言葉がとても印象深かったです。

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その後の立食パーティーで麻耶さんが解説文を寄せている『フーダニットベスト』を購入し、麻耶さんを捕まえてサインしてもらい、ついでに一緒に写真を撮ってもらうというようなミーハーさを発揮して(久しぶりにお会いした麻耶さんは花柄のシャツを着ていて、なんだかベテランミュージシャンみたいな佇まいになっていましたが相変わらずでした。お元気そうで何より。憶えていてくださって嬉しいです!!そして写真は貼りません!!)、色んな方とお話していると、創立メンバーの人に面白がってもらえ、二次会に呼んで頂けたので、厚かましく乗り込んできました。楽しかった!!
三次会は創立メンバーの方を含んだ少人数でブルースバーに行き、ワインを飲みながら終電間際まで女子会のような話をしてきました。皆さま、大人で真摯で可愛らしくて大変楽しかったです。

お会いできた方、有難うございました!!またお会いできる機会を楽しみにしております!!(後輩より)
by pinngercyee | 2014-05-23 05:30