201210 神戸行脚2 元町エビアン

フロインドリーブを出て、大通り沿いに三宮に向かう途中、前回友人Fに教えてもらった
『イスズベーカリー』の前を通りかかりました。
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「神戸だと、美味しくて有名なパン屋なの」
そう教えてもらったお店の脇には、ちょうど満開を迎えて甘い匂いを漂わせる金木犀が
静かに控えていました。



三宮の駅に着き、友人Fと待ち合わせた時間まで、どこか一人で喫茶店に寄ろうと思い
手帳に控えてきたお店の名前を確かめてみると、それらは総て隣駅・元町のほうへ在るということに
私は、三宮の駅前で気付いてしまいました。
(確かに三宮と元町と混同していたけど、ひとつくらいこっちにあるんだと思ってた)

寸時途方にくれながらも、待ち合わせまでの貴重な時間を、適当につぶす気にもなれず
私は旅行の荷物を抱えたままで、元町まで足を伸ばすことにしました。
目的地は駅に近い『エビアン』です。



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昭和27年創業のエビアンは、元町駅からほど近い場所にあります。
学校の教室程度の広さの店内は緑色の椅子が印象的な、休憩所とでも呼ぶべき空間でした。
港町らしさ、というものが何かということを私は上手く説明できませんが、この場所には
良い意味でのハイカラな港町らしさ、というものが備えられているように感じます。

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カウンターの中では、いくつものサイフォンがアルコールランプで炙られていて
こぽこぽと軽やかに気泡を躍らせています。

カウンター越しに、私の抱えた大荷物を見たマスターらしき男性が
「ご旅行ですか?」と声をかけてくれました。
「はい。友人と待ち合わせていて」
そう答えると男性は
「そうですか。良いご旅行を」
と言って微笑んで下さいました。

仕事に追われる日常の延長線上で新幹線に乗り、どさくさなまま訪れてしまった神戸の街で
予期しない祝福を不意に与えて貰えたことが
この神戸訪問を、真剣に楽しむ覚悟を与えてくれたような気がしました。

「どこにいる?」
仕事を終えた友人からメールが届き、私は彼女に「元町まで来ちゃった」と返信すると
「いいよ、どこのお店? そっち行く」と私の喫茶店好きを知る友人は嫌な顔もせず応えてくれ
私は彼女が到着するまでの十分程度の時間を、カウンターのサイフォンを眺めて過ごすことが出来ました。

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元町エビアン
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by pinngercyee | 2012-12-16 21:05 | 神戸