LES GOURMANDS DISENT

「美味しいキッシュが食べたい」
「美味しいピクルスが食べたい」
「友達の家を訪ねる時、気のきいた食べ物を持っていきたい」
「ワインに似合う、ちょっとしたオシャレなものを用意したい」
なんて時に、私は、この店を知っていて良かったな、と思います。

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LES GOURMANDS DISENT
レ・グルモンディーズ と読むのでしょう。多分。

そうは言っても、私もこの店を以前から知っていた訳ではありませんでした。
毎日のように通る道にあって、夕暮れの道に明かりを落とす小さな『テイクアウト専門のフレンチ惣菜屋』は
足早に帰路を急ぐ私が立ち寄ってみるには少し敷居が高く思えて
小さなこの店が慎ましく漂わせるフランスの気配を少し意識しながらも、時折覗いてみるばかりでした。

先日、友人の誕生日を祝うにあたって、バースデーケーキを作ってくれるお店を探していた時に
このお店をふと思い出したのは、何か必然だったのかもしれません。
(立ち寄ったこともないお店に、そもそもバースデーケーキを頼めるのかも分からなかったし)
とりあえず、思いついた日の帰り道に、私は開いたことのないこの店の扉を開けてみようと思ったのです。

初めて訪れたグルモンディーズは、外から覗いてみたよりも多くのものが店内に並べられている場所でした。
キッシュ、カナッペ、瓶詰めのムースやパテ。マカロン、カヌレ、小ぶりのパンまで。
毎日手作りされていることが伺えるピクルスや、人参のマリネ。
ショーケースにはムースやシュークリーム、焼き菓子にミルフィーユのような洋菓子まで。

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こうやって並べられた食べ物を見て、ひとつひとつに息をのむようなことは珍しいことだと思います。
たとえばデパートの地下の総菜売り場で、何かを買って帰ろうと見回してみても
こんな風にわくわくと嬉しい期待のような気持ちがわきあがることは、あまり経験がありません。
店内に並べられたものそれぞれ一つ一つが自信と誇りを持って選ばれるのを待っているような
そんな予感を覚えた地点で、私はこのお店のことが既に好きになってしまっていたのかもしれません。

注意深く店の中を見回してみて、私は
「キッシュロレーヌを一切れとキャロットラペを100グラム、お願いします」
とお願いしました。



帰宅して、キッシュを温めて注意深くフォークで突くと、キッシュはふわりと皿に崩れました。
生クリームの風味のする柔らかく薫り高いキッシュ。
見た目よりもボリュームがあり、一人で食べるとおなかいっぱいになってしまう、と言ってしまえるかもしれません。
ベーコンの塩味が丁度よくにじんで、パイ生地もしっかりとしながら頑なでなく
私はひとときの贅沢、という気持ちでキッシュを頂くことができました。
ラペはオレンジの気配のする酢で和えてあり、ときおり混ざるレーズンが可愛らしい一品で
小さく見せた100グラムのパックに案外ぎっしりと入っていて
夕食時につまむ分、その翌朝の朝食のお皿に添える分と十分の量がありました。

キッシュロレーヌは420円。キャロットラぺは100グラムで250円です。
ちょっと寄り道をしてみると、夕食をこんなに嬉しく頂けるなんて、という気持ちでした。



後日談ですが、このお店にお願いした友人のケーキは、同席した人が口を揃えて驚いたほどに
「とびきり美味しい」一品でした。
フルーツや生クリームも勿論のこと、しっとりしたスポンジが単品で食べてみたくなるほど。
お店で買ったケーキで、これほどに感動した事って、今まであまり経験がありません。

少し気になったという人は、何かのついでにでも飯田橋の駅を降りて、少し足を伸ばしてみてください。
嬉しい気持ちで素敵な手土産を持って帰ることができると思うお店です。

http://www.french-dining.com/les_gourmands_disent.html
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